太陽の王子様と月の御令嬢〜禁断の恋は焦ったい?〜
「誰が、したの……?」


問いかけるとキャハハハと声を立てながら数人が笑っている。


「ハハッ、ママから貰った大切なぬいぐるみか!?」

「プッ、その顔で!?冗談でしょう!?」

「…………」


そう言って笑っていた令息達が、ティアラの反応を見ようと視線を向けるものの……。
机の上にぬいぐるみを置いていた筈のティアラの姿が消えて、何処にも居なくなってしまった。


「ーーッ!?」

「おい、アイツは!?」


消えたことに唖然としていた令息と令嬢達は訳が分からないといった様子で、キョロキョロと辺りを見回している。
そんな奴等の間合いに音もなく詰め寄ると……。


ーーーガンッ!!!!


壁に寄りかかって嘲笑っていた令息の横に拳がめり込んだ。
パラパラと静かに落ちる壁の破片と大きな穴。

(……コイツがぬいぐるみを引き千切った)

そして悲鳴をあげようとする令嬢の前の机に思いきり踵を落とすと、机が真っ二つに割れる。
そして大きな音を立てて崩れ落ちた。

(……この女がバラバラにハサミで切り刻んだ)

指についた僅かな綿やリボンの糸くずを見逃さなかった。
的確にぬいぐるみに手を出した奴に攻撃をしていく。
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