太陽の王子様と月の御令嬢〜禁断の恋は焦ったい?〜

ティアラの"リン姉"という言い方で親しい間柄だと察することができる。
そしてその言葉を聞いて、数人の震えが止まらなくなっている。


「わたくしの宝物が傷付けられたから怒ってくれたのねぇ……ティーちゃんは」

「「「!!」」」

「誰かしらぁ……?わたくしの"宝物"に、傷を付けたクソ野郎は??」


その宝物は、クマのぬいぐるみの事ではなく明らかに"ティアラ"のことを指している。

リンナの圧力に静まり返る教室。

それから何事もなかったように、床に突っ伏している令息の顔や壁に寄り掛かり意識を失っている令息を確認して資料と照らし合わせていく。
そして怯えている令嬢達を上から下まで観察した後、同じように確認作業を繰り返す。


「概ね情報通りだわ。さすが、ティーちゃんは優秀ね」

「???」

「表立った馬鹿どもじゃなくて、陰でネチネチと働く小賢しい奴らも炙り出せて何よりだわ」

「「「……!」」」

「わたくし、そういう女って本当大っ嫌い」


派手な令嬢ではなく地味で真面目そうな令嬢達が肩を揺らして震えている。


「学園で悪さしている子達が居て困ってたのよ。不登校や自殺まで追い詰めてるのに本人は知らないフリなんて狡いと思わない??ねぇ……?」
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