太陽の王子様と月の御令嬢〜禁断の恋は焦ったい?〜
「ティアラは任務で……?」

「正解~!ティーちゃんの任務はお・と・り!マジェとティーちゃん以外は皆んな知ってたわよ?」


口をあんぐり開けている自分とは違い、ティアラは特に驚いた様子はない。


「やっぱり、ティーちゃんは気付いてたの?」

「…………なんとなく」

「なっ!?」

「マジェスト、ごめんな!お前とティアラは顔と態度に出やすいから」

「ティーちゃんはその場で捕まえちゃうでしょう?そしたら隠れて嫌がらせしていた子達には逃げられちゃうもの」


ティアラを学園に潜り込ませ、囮とする事で加害者を炙り出していく。
勿論、家柄を盾に表立って手を加える人もいれば、正体がバレないように隠れて危害を加える奴もいる。

寄付金で成り立っている為、学園側は強く言えないのが現状だった。

その裏では身分の低い令息や令嬢達が次々と追い詰められていく。
その結果、身投げや失踪など痛ましい事件が頻発した学園はどうにかしなければと、王家に相談したのだった。

そして影の王族であるフルムーン家のティアラに白羽の矢が立った。

ティアラを学園に潜り込ませる事で、内情を把握していく。
そして今日、全てを明るみにする事にしたのだった。

一年目は調査、そして二年目は隠れて嫌がらせをしていた疑惑のある生徒や目撃証言を元にティアラと同じクラスに全て詰め込んだ。
< 30 / 75 >

この作品をシェア

pagetop