友達婚~5年もあいつに片想い~
市内を抜けて、隣の市へ。

そこを真っすぐ行って、また別の市へ。

「ねえ、まだなの?」

「まだだよ。だから行きたくなかったんだ。」

「だってお義母さん、電車で来てたよ?」

「電車だと1本だから、早く着くんだって。」

「へえ。」

お義母さんが一人で来るくらいだから、密かに近い場所を想像していた。

「こっから、山奥だから。」

「えっ?」

大通りを抜け、小さな道路を走って行く。

「お義母さんは、ここを何で行き来してるの?」

「バスだよ、バス。」

まさかこんな山奥にあるとは、思わなかった。

私のおばあちゃん家は、隣の市内にあったから。

「もう直ぐで着く。」

「よかった。」

何とかゴールが見えたみたいで、ほっとした。

「あそこが、俺の実家。」
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