友達婚~5年もあいつに片想い~
「来たか。」

たぶん、大樹のお父さんだ。

「母さんから話は聞いていたが、本当に来るとは思わんかった。」

「だろうね。」

だろうねって、もう!大樹ったら。

私は大樹の後ろから、顔を出した。

「お義父さん、初めまして。嫁の梨衣です。」

「あんたが梨衣さんかね。よくぞ、ウチの大樹と結婚してくれた。」

「いえいえ。結婚してもらったのは、私の方です。」

「梨衣……」

居間の入り口で、私と大樹がラブッていると、お義父さんが激しく咳をした。

「大丈夫か?父さん。」

「何か目に毒でも入ったかな。」

お義父さんは私達を見ながら、目を擦っている。

これはまた、お義母さんとは違う、キャラだ。

「ほれほれ。入り口で立っていないで、こちらに座りなさい。」
< 145 / 155 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop