友達婚~5年もあいつに片想い~
お義母さんはお茶を出すと、私達をお義父さんの正面に座らせた。

「ところで、大樹。おまえ、子供いらないって言ってるんだって?」

お茶を飲もうとした大樹が、吹いた。

「なんで父さんが、そんな事知ってるの?」

「母さんから聞いた。」

「私は梨衣さんから、聞いた。」

大樹は私を睨みつける。

「あっ、お義母さん。これ、例のお届け物です。」

「ありがとね。」

私は小さなフォトブックを、お義母さんに渡した。

「なんだ、それ。」

「これか?大樹の子供の頃の写真を、入れようと思ってね。」

「はあ?」

「今、入れてくるからね。」

お義母さんはそう言うと、立ち上がって奥の方へ行ってしまった。

「大樹、おまえは跡継ぎを作ろうとは、思わんのか。」
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