爪先からムスク、指先からフィトンチッド
どうやら快感を得ると強く芳香(ほうこう)するようだ。女性経験はないが薫樹には本能的に汗腺が性感帯であることを知っている。汗ばみ湿り気を帯びるところを探ると芳香はより甘い声をあげる。ウエストから下腹部へ下り恐らく一番敏感であろう場所へ到達すると、芳香が突然強い力で足を閉じ始める。
「あ、あの、そこは、だめ。薫樹さん、お、お願い」
「恥ずかしいのか」
「はい……」
「僕は足の匂いまで知ってるんだぞ。今更何を」
「そ、それでも、そこは……」
泣きそうな声で言う芳香に薫樹は少しばかり同情の余地を見せたが、香りへの探求がそれを許しはしなかった。
「芳香。ここからすごくいい香りがしてるんだ。これこそ、名香だ」
「え、やだ、そんなとこから? やだぁ」
半泣きの顔を見ると志が折れそうだ。しかし足の付け根から甘い麝香の香りが薫樹を誘う。するっと指先を滑り込ませ茂みを優しく撫で、いまだ柔らかい小さな花芽をさする。
「あっ、んっ」
びくんと身体を跳ねさせ芳香は高い声をあげる。直接嗅ぐのをやめ薫樹は指先に香りを移そうと柔らかな花弁を波打たせ、やがて蜜源に到着する。一枚一枚めくる様に開くとすでに溢れんばかりの蜜が滴っていて指先を濡らした。(天然麝香を手に入れたぞ)
もっと多くの蜜を手に入れるべく、ゆっくりと中指を内部に差し入れる。
「あ、つぅ」
「ん? どうした?」
「な、なんか、苦しくて……」
初めて受けいれるのが一本の指であろうと芳香には辛いのかもしれない。ふっと麝香の香りが弱くなる気がした。
「ごめん。せっかちだったな」
「あ、いえ……」
潤んだ瞳と紅潮した頬が薫樹に香り以外の刺激を与える。ゆっくり指を抜き、濡れた指先を芳香の目の前に差し出す。
「君の香料だ」
「やっ、やだっ! へ、変態っ!」
目を吊り上げののしる芳香に薫樹は唸った。
「うーん。変態か……」
薫樹が考え込み始めると芳香は身体をさっと起こし、椅子に掛かっていたバスタオルを取り身体に巻き付け始める。
「何してるんだ」
「もうっ、今日は帰ります」
すっかり怒ってしまっている彼女に性急すぎた自分に反省をする。いつの間にか香りも薄まりなんとなく感じられる程度になっている。
「本当にごめん。あまりにいい匂いだったから……」
「ほんとに、いい匂い……なんですか?」
「あ、あの、そこは、だめ。薫樹さん、お、お願い」
「恥ずかしいのか」
「はい……」
「僕は足の匂いまで知ってるんだぞ。今更何を」
「そ、それでも、そこは……」
泣きそうな声で言う芳香に薫樹は少しばかり同情の余地を見せたが、香りへの探求がそれを許しはしなかった。
「芳香。ここからすごくいい香りがしてるんだ。これこそ、名香だ」
「え、やだ、そんなとこから? やだぁ」
半泣きの顔を見ると志が折れそうだ。しかし足の付け根から甘い麝香の香りが薫樹を誘う。するっと指先を滑り込ませ茂みを優しく撫で、いまだ柔らかい小さな花芽をさする。
「あっ、んっ」
びくんと身体を跳ねさせ芳香は高い声をあげる。直接嗅ぐのをやめ薫樹は指先に香りを移そうと柔らかな花弁を波打たせ、やがて蜜源に到着する。一枚一枚めくる様に開くとすでに溢れんばかりの蜜が滴っていて指先を濡らした。(天然麝香を手に入れたぞ)
もっと多くの蜜を手に入れるべく、ゆっくりと中指を内部に差し入れる。
「あ、つぅ」
「ん? どうした?」
「な、なんか、苦しくて……」
初めて受けいれるのが一本の指であろうと芳香には辛いのかもしれない。ふっと麝香の香りが弱くなる気がした。
「ごめん。せっかちだったな」
「あ、いえ……」
潤んだ瞳と紅潮した頬が薫樹に香り以外の刺激を与える。ゆっくり指を抜き、濡れた指先を芳香の目の前に差し出す。
「君の香料だ」
「やっ、やだっ! へ、変態っ!」
目を吊り上げののしる芳香に薫樹は唸った。
「うーん。変態か……」
薫樹が考え込み始めると芳香は身体をさっと起こし、椅子に掛かっていたバスタオルを取り身体に巻き付け始める。
「何してるんだ」
「もうっ、今日は帰ります」
すっかり怒ってしまっている彼女に性急すぎた自分に反省をする。いつの間にか香りも薄まりなんとなく感じられる程度になっている。
「本当にごめん。あまりにいい匂いだったから……」
「ほんとに、いい匂い……なんですか?」