爪先からムスク、指先からフィトンチッド
「なんで。和也は優しいから昔からよくモテてたし大事にするでしょ」
「うん。優しくしてるつもりだけど、相手からするとつまんないんだってさ」
「へえぇ。強気に出て言うこと聞かせようとか思わないの?」
「俺、そういうのダメなんだよな」
がっしりした体格なのに顔は幼げで小動物のような表情をする。
「和也ってかわいいね」
「か、かわいいってなんだよ」
「ふふっ。――あんたMなんでしょ」
「えっ、ち、ちが……」
「違わないでしょ?」
「誰にも言わないでよ? なんか、たぶん、俺――Mなんだと思う」
真っ赤になって下を向く和也を真菜は泣かしてみたくてたまらなくなる。
「内緒にしてあげるからさあ。――私の言うこと聞いてくれる?」
「え、何、すんの?」
「別に朝帰ったっていいんでしょ? 家」
「ああ、別にいいけど」
「じゃ、そこのラブホでお仕置きしてあげる」
「ええっ!?」
「黙ってついてきて」
「ん……」
やっと望む相手が見つかった気がして真菜は即行動に出る。和也も抵抗せずに真菜について歩いた。
10 真菜の秘密・4
目についたシンプルな部屋に入り、真菜はさっさとシャワーを浴びて髪を乾かす。
「あー、さっぱりした。和也も入っておいでよ」
「え、う、うん」
主導権を握るのはいつ振りだろうか。和也は真菜の言う通りに素直に浴室へ行く。
広いベッドに大の字で寝っ転がり鼻歌を歌っていると和也が半裸でやってきた。
「真菜、ほんとに――やんの?」
「うん? やだ?」
「だって、俺たち付き合ってないし。こういうことは気軽にしない方がいいと思うんだ。もっと自分のこと大事にした方がいいんじゃ」
「ぷっ! 和也ってば乙女みたいっ、あははっ」
生真面目な和也を見るとますますたまらない気分になり、真菜はタックルするように押し倒す。
「わあっ! あぶねえ」
「細かいこと言わないの。目をつぶって寝てなさいよ」
和也の上に跨いで乗り、目についた小さな乳首をつねる。
「い、痛っぅ」
「ふふっ」
やはり痛がる声の中にも甘さを感じる。唇を重ねると和也は優しく吸い付くので真菜はこじ開け、入るだけ全部の舌をねじ込む。
「う、ふっ、ま、な、くるしっ」
男のくせにそんな可愛い声を出すなんて反則だと思いながら真菜はどんどん興奮する。
服で隠れる見えない鎖骨やら肩周りやらを甘噛みしていると真菜の尻を和也の起立したものがノックする。
「ここも、こんなに大人になっちゃって。最後みたときってかわいいどんぐりみたいだったよねえ」
「そ、そんなこと、言うなよ」
恥じらいながらもますます起立は硬くなっていく。
「じっとしててね」
真菜は手を添えて自分の中へ和也の一部を導いていく。
「あ、うぅ」
「んんんっ、和也っておっきっい」
「ああ――真菜……。なんか、いけないことしてる、気がする……」
お互いに愛情を確かめ合ったのではない。幼い頃のお仕置きごっこの続きをしているような錯覚なのだろうか。成人に達しているのに、大人にばれたらまずい秘め事のような言い様だ。
「あ、ん。き、きもち、よくない、の?」
ゆるく腰を回転させ真菜は尋ねる。
「うっ、そりゃ、きもち、いいけどっ、あっ、そんな動かないでっ」
たまに乳首をつねると真菜の中の和也がビクンと跳ねる。
「きもち、いいけど、自分が動くばっかりだと、疲れる、わ、ね」
「お、俺も、動いていい?」
「ん、動いて」
「上になってもいい? このまま、動くの、ちょっと難しくて」
「しょうがないわね。いい、わよ」
和也は軽々と真菜を抱いたままくるりと上下入れ替わり、腰を前後に使い始めた。
「うん。優しくしてるつもりだけど、相手からするとつまんないんだってさ」
「へえぇ。強気に出て言うこと聞かせようとか思わないの?」
「俺、そういうのダメなんだよな」
がっしりした体格なのに顔は幼げで小動物のような表情をする。
「和也ってかわいいね」
「か、かわいいってなんだよ」
「ふふっ。――あんたMなんでしょ」
「えっ、ち、ちが……」
「違わないでしょ?」
「誰にも言わないでよ? なんか、たぶん、俺――Mなんだと思う」
真っ赤になって下を向く和也を真菜は泣かしてみたくてたまらなくなる。
「内緒にしてあげるからさあ。――私の言うこと聞いてくれる?」
「え、何、すんの?」
「別に朝帰ったっていいんでしょ? 家」
「ああ、別にいいけど」
「じゃ、そこのラブホでお仕置きしてあげる」
「ええっ!?」
「黙ってついてきて」
「ん……」
やっと望む相手が見つかった気がして真菜は即行動に出る。和也も抵抗せずに真菜について歩いた。
10 真菜の秘密・4
目についたシンプルな部屋に入り、真菜はさっさとシャワーを浴びて髪を乾かす。
「あー、さっぱりした。和也も入っておいでよ」
「え、う、うん」
主導権を握るのはいつ振りだろうか。和也は真菜の言う通りに素直に浴室へ行く。
広いベッドに大の字で寝っ転がり鼻歌を歌っていると和也が半裸でやってきた。
「真菜、ほんとに――やんの?」
「うん? やだ?」
「だって、俺たち付き合ってないし。こういうことは気軽にしない方がいいと思うんだ。もっと自分のこと大事にした方がいいんじゃ」
「ぷっ! 和也ってば乙女みたいっ、あははっ」
生真面目な和也を見るとますますたまらない気分になり、真菜はタックルするように押し倒す。
「わあっ! あぶねえ」
「細かいこと言わないの。目をつぶって寝てなさいよ」
和也の上に跨いで乗り、目についた小さな乳首をつねる。
「い、痛っぅ」
「ふふっ」
やはり痛がる声の中にも甘さを感じる。唇を重ねると和也は優しく吸い付くので真菜はこじ開け、入るだけ全部の舌をねじ込む。
「う、ふっ、ま、な、くるしっ」
男のくせにそんな可愛い声を出すなんて反則だと思いながら真菜はどんどん興奮する。
服で隠れる見えない鎖骨やら肩周りやらを甘噛みしていると真菜の尻を和也の起立したものがノックする。
「ここも、こんなに大人になっちゃって。最後みたときってかわいいどんぐりみたいだったよねえ」
「そ、そんなこと、言うなよ」
恥じらいながらもますます起立は硬くなっていく。
「じっとしててね」
真菜は手を添えて自分の中へ和也の一部を導いていく。
「あ、うぅ」
「んんんっ、和也っておっきっい」
「ああ――真菜……。なんか、いけないことしてる、気がする……」
お互いに愛情を確かめ合ったのではない。幼い頃のお仕置きごっこの続きをしているような錯覚なのだろうか。成人に達しているのに、大人にばれたらまずい秘め事のような言い様だ。
「あ、ん。き、きもち、よくない、の?」
ゆるく腰を回転させ真菜は尋ねる。
「うっ、そりゃ、きもち、いいけどっ、あっ、そんな動かないでっ」
たまに乳首をつねると真菜の中の和也がビクンと跳ねる。
「きもち、いいけど、自分が動くばっかりだと、疲れる、わ、ね」
「お、俺も、動いていい?」
「ん、動いて」
「上になってもいい? このまま、動くの、ちょっと難しくて」
「しょうがないわね。いい、わよ」
和也は軽々と真菜を抱いたままくるりと上下入れ替わり、腰を前後に使い始めた。