大嫌いの先にあるもの【番外編】
「春音ちゃん、なんでそんなに寂しそうなんだい?」
黒須の言葉にハッとする。
「私、寂しそうですか?」
「うん。なんか今日の春音ちゃんは物凄く寂しそう」
「明日、黒須がニューヨークに帰っちゃうから寂しいんです」
「えっ」
黒須の瞳が驚いたように大きくなる。
迷惑だったかな。寂しいなんて言って。
私、黒須を困らせてる?
目が合うと、ふっと黒須が瞳を細めた。
「春音ちゃんはいい子だね。社交辞令でもそう言ってくれて嬉しいよ」
「社交辞令じゃないです。本当に寂しいです」
「春音ちゃん……」
「春音って呼んで下さい。春音ちゃんって呼び方、他人行儀な感じで嫌です。妹なんだから、遠慮なく呼び捨てにして下さい」
じっと黒須を見ると、黒い瞳が戸惑ったように揺れた。
また私、困らせた?
「そんなに怖い顔しないで。わかったよ。春音。これでいいかい?」
「はい」
「春音か。慣れないな」
照れくさそうに黒須が笑った。
「慣れて下さい」
「わかったよ。春音」
「はい」
嬉しい。少しだけ黒須との距離が近くなった気がする。
「ところで春音、何かあった?」
黒須が心配そうに眉を寄せた。
「何かって?」
黒須が考えるように腕を組む。
黒須の言葉にハッとする。
「私、寂しそうですか?」
「うん。なんか今日の春音ちゃんは物凄く寂しそう」
「明日、黒須がニューヨークに帰っちゃうから寂しいんです」
「えっ」
黒須の瞳が驚いたように大きくなる。
迷惑だったかな。寂しいなんて言って。
私、黒須を困らせてる?
目が合うと、ふっと黒須が瞳を細めた。
「春音ちゃんはいい子だね。社交辞令でもそう言ってくれて嬉しいよ」
「社交辞令じゃないです。本当に寂しいです」
「春音ちゃん……」
「春音って呼んで下さい。春音ちゃんって呼び方、他人行儀な感じで嫌です。妹なんだから、遠慮なく呼び捨てにして下さい」
じっと黒須を見ると、黒い瞳が戸惑ったように揺れた。
また私、困らせた?
「そんなに怖い顔しないで。わかったよ。春音。これでいいかい?」
「はい」
「春音か。慣れないな」
照れくさそうに黒須が笑った。
「慣れて下さい」
「わかったよ。春音」
「はい」
嬉しい。少しだけ黒須との距離が近くなった気がする。
「ところで春音、何かあった?」
黒須が心配そうに眉を寄せた。
「何かって?」
黒須が考えるように腕を組む。