大嫌いの先にあるもの【番外編】
私たちは間に1人分のスペースを空けて、ソファに横並びに座り、ワインを飲んだ。フランスのシャルドネ種のブドウを使った白ワインで、とてもエレガントな口当たりが好きだと黒須が薦めてくれた。
確かに上品な味がして、香りも良かった。
おつまみにとったチーズを食べながら楽しんだ。
黒須と2人きりで話す事はないと思っていたけど、大学の話から始まって、最近読んだ本の話とか、日常の些細な事とかを自然と話していた。黒須が興味深そうに耳を傾けてくれるから、ついついお喋りになってしまう。
そう言えば、黒須と恋人だった時、黒須はいつも何でもない私の話を楽しそうに聞いてくれた。
あの時の黒須と目の前にいる黒須がだんだん同じ人に見えてくる。
だけど、違うんだ。
同じに見えるけど、私たちの関係は全く違う。
黒須が私に好意を持っているように見えても、それは妹だからで、女性としてではないんだ。
この世界の黒須が愛しているのは美香ちゃんで、私の恋心は絶対に許されるものじゃない。
短く息をつき、目の前のグラスを一気にあけた。
「春音、いい飲みっぷりだな」
黒須がワインボトルを持ち、空になった私のグラスに注いだ。
「ところでさ、さっきのあの男は誰なんだ?」
「あの男?」
唐突な質問に驚いて視線を向けると、肩が触れそうな距離の所に黒須が座っていた。
確かに上品な味がして、香りも良かった。
おつまみにとったチーズを食べながら楽しんだ。
黒須と2人きりで話す事はないと思っていたけど、大学の話から始まって、最近読んだ本の話とか、日常の些細な事とかを自然と話していた。黒須が興味深そうに耳を傾けてくれるから、ついついお喋りになってしまう。
そう言えば、黒須と恋人だった時、黒須はいつも何でもない私の話を楽しそうに聞いてくれた。
あの時の黒須と目の前にいる黒須がだんだん同じ人に見えてくる。
だけど、違うんだ。
同じに見えるけど、私たちの関係は全く違う。
黒須が私に好意を持っているように見えても、それは妹だからで、女性としてではないんだ。
この世界の黒須が愛しているのは美香ちゃんで、私の恋心は絶対に許されるものじゃない。
短く息をつき、目の前のグラスを一気にあけた。
「春音、いい飲みっぷりだな」
黒須がワインボトルを持ち、空になった私のグラスに注いだ。
「ところでさ、さっきのあの男は誰なんだ?」
「あの男?」
唐突な質問に驚いて視線を向けると、肩が触れそうな距離の所に黒須が座っていた。