大嫌いの先にあるもの【番外編】
「なんで笑うの?」
「春音が反抗期の子どもみたいだから」
「まだ子ども扱いするの?もう私、二十歳なんだけど」
「そうだったな」
なぜか黒須が寂しそうな笑みを浮かべた。
「初めて春音と出会った時は中学生だったのにな。月日が経つのは本当に早い」
黒須がしんみりとした様子で、グラスに半分残っていたワインを飲んだ。
「いつだったか、星空が綺麗な夜に病院の屋上で2人だけで話した事を覚えているか?」
私がこの世界に来てしまった日の事だ。
忘れるものか。あの日が私と黒須の運命が変わる境目だったんだから。
「覚えているよ。黒須は私の話を信じてくれたよね」
「そうだ。5年後の未来から来たっていう春音の話を少しも疑わなかったよ」
「どうして信じてくれたの?」
「春音が必死だったから。それに僕も……」
ハッとしたように黒須が言葉を飲み込み、曖昧な笑みを浮かべた。
「春音に見せたい物があったんだ。ちょっと待ってて」
黒須がソファから立ち上がり、奥の部屋に消え、それからすぐに戻って来た。
「これ知ってるか?」
渡された物を見て心臓が凍りつく。
あってはいけない物がそこにあった。
「春音が反抗期の子どもみたいだから」
「まだ子ども扱いするの?もう私、二十歳なんだけど」
「そうだったな」
なぜか黒須が寂しそうな笑みを浮かべた。
「初めて春音と出会った時は中学生だったのにな。月日が経つのは本当に早い」
黒須がしんみりとした様子で、グラスに半分残っていたワインを飲んだ。
「いつだったか、星空が綺麗な夜に病院の屋上で2人だけで話した事を覚えているか?」
私がこの世界に来てしまった日の事だ。
忘れるものか。あの日が私と黒須の運命が変わる境目だったんだから。
「覚えているよ。黒須は私の話を信じてくれたよね」
「そうだ。5年後の未来から来たっていう春音の話を少しも疑わなかったよ」
「どうして信じてくれたの?」
「春音が必死だったから。それに僕も……」
ハッとしたように黒須が言葉を飲み込み、曖昧な笑みを浮かべた。
「春音に見せたい物があったんだ。ちょっと待ってて」
黒須がソファから立ち上がり、奥の部屋に消え、それからすぐに戻って来た。
「これ知ってるか?」
渡された物を見て心臓が凍りつく。
あってはいけない物がそこにあった。