本能のまま、冷徹ドクターは新妻を愛し尽くす
最近、兄の怠け癖がひどくなったのは、真琴に構ってほしいからだと母は言う。
この前も調理場で兄妹喧嘩をふっかけられたが、真琴が相手にしなかったら寂しそうにしていたのを思い出した。
可愛いところがあると思って視線を戻したけれど、兄が鼻で笑って否定した。
「今後も花福で毎日顔を合わせるだろ。鬱陶しいとは思っても寂しいとは感じないな。だが俺が怠けるのはマコのせいだというのはあたってる。小さい頃からマコが店を継ぎたがっていたのに、親父は俺にと考えていただろ。だからだ」
兄が役立たずなら妹を後継者にするしかない。
真琴を花福の五代目にするためにわざと仕事をさぼっているのだと、鴨肉を堪能しながら兄が説明した。
(そうだったの。なんて妹思いなお兄ちゃん......とはならないから)
怠ける口実にしないでほしいと呆れたが、なぜか心が温まる。
真琴がまだ母のお腹にいた時から兄は毎日声をかけて可愛がり、『僕が守る』といつも言っていたそうだ。
小学校の運動会では自分の出番を忘れて真琴の応援に精を出し、先生に叱られていた。
この前も調理場で兄妹喧嘩をふっかけられたが、真琴が相手にしなかったら寂しそうにしていたのを思い出した。
可愛いところがあると思って視線を戻したけれど、兄が鼻で笑って否定した。
「今後も花福で毎日顔を合わせるだろ。鬱陶しいとは思っても寂しいとは感じないな。だが俺が怠けるのはマコのせいだというのはあたってる。小さい頃からマコが店を継ぎたがっていたのに、親父は俺にと考えていただろ。だからだ」
兄が役立たずなら妹を後継者にするしかない。
真琴を花福の五代目にするためにわざと仕事をさぼっているのだと、鴨肉を堪能しながら兄が説明した。
(そうだったの。なんて妹思いなお兄ちゃん......とはならないから)
怠ける口実にしないでほしいと呆れたが、なぜか心が温まる。
真琴がまだ母のお腹にいた時から兄は毎日声をかけて可愛がり、『僕が守る』といつも言っていたそうだ。
小学校の運動会では自分の出番を忘れて真琴の応援に精を出し、先生に叱られていた。