本能のまま、冷徹ドクターは新妻を愛し尽くす
(やる気がないように見えるのは気のせい?)
そういえばと、以前香奈に言われた話を思い出した。
修平は必要な情報を聞き出した後は、患者の不安などに耳を傾けないそうだ。
もっと患者の話を聞いてあげてほしいと香奈が不満を漏らしていた。
しかし天才外科医と呼ばれて、修平頼みの難手術も多く、彼に命を救われた患者がたくさんいるのも事実。
医師ならば当然、人の命を救いたいという強い思いがあるはずだと思っていたのだが、修平はなにか違う気がした。
(嫌々仕事をしているの? まさかね......)
今回、助けられたことで、真琴の中での修平のイメージは格段によくなっている。
誤解されやすいだけで本当は優しい人なのだと思うことにして、疑問は心の隅に追いやった。
空は茜色から紫色へのグラデーションに染まっている。
日暮れ時になっても少しも涼しさを感じないが、真琴は爽やかな心持ちで自宅の玄関ドアを開けた。
今日は十五時で仕事を上がり、その後にふと思い立って美容室に行き長い髪をバッサリと切ったのだ。
(『よくお似合いですね』と言ってもらえた。嬉しい)
そういえばと、以前香奈に言われた話を思い出した。
修平は必要な情報を聞き出した後は、患者の不安などに耳を傾けないそうだ。
もっと患者の話を聞いてあげてほしいと香奈が不満を漏らしていた。
しかし天才外科医と呼ばれて、修平頼みの難手術も多く、彼に命を救われた患者がたくさんいるのも事実。
医師ならば当然、人の命を救いたいという強い思いがあるはずだと思っていたのだが、修平はなにか違う気がした。
(嫌々仕事をしているの? まさかね......)
今回、助けられたことで、真琴の中での修平のイメージは格段によくなっている。
誤解されやすいだけで本当は優しい人なのだと思うことにして、疑問は心の隅に追いやった。
空は茜色から紫色へのグラデーションに染まっている。
日暮れ時になっても少しも涼しさを感じないが、真琴は爽やかな心持ちで自宅の玄関ドアを開けた。
今日は十五時で仕事を上がり、その後にふと思い立って美容室に行き長い髪をバッサリと切ったのだ。
(『よくお似合いですね』と言ってもらえた。嬉しい)