本能のまま、冷徹ドクターは新妻を愛し尽くす
湧き上がる喜びを抑えきれずに携帯電話を胸に抱きしめ、壁一枚隔てた隣室にいる彼に向けて微笑んだ。
(修平さんに言われると自信になる。髪を切ってよかった)
その直後にはたと気づく。
(私、どうやってベッドまで来たんだろう。昨夜はたしか、ソファで寝落ちして......)
修平が真琴を抱えて寝室まで運んでくれたのだろう。
それに気づいたら、叫びたいほどの羞恥に落とされた。
(熟睡して気づかない私ってどうなの。気を抜きすぎでしょう。絶対、重かったよね。抱き上げられたということは体が密着して......恥ずかしくて顔を合わせられない!)
早朝から赤くなったり青ざめたり、寝ている彼を起こさないよう気をつけながら真琴は静かに心を乱していた。
* * *
徳明会病院、救急救命センターの一室で、手術着姿の修平が医師用デスクに向かっている。
パソコン画面に心臓の画像を表示させ説明している相手は、修平の執刀で緊急手術を終えたばかりの患者の家族ふたりだ。
(修平さんに言われると自信になる。髪を切ってよかった)
その直後にはたと気づく。
(私、どうやってベッドまで来たんだろう。昨夜はたしか、ソファで寝落ちして......)
修平が真琴を抱えて寝室まで運んでくれたのだろう。
それに気づいたら、叫びたいほどの羞恥に落とされた。
(熟睡して気づかない私ってどうなの。気を抜きすぎでしょう。絶対、重かったよね。抱き上げられたということは体が密着して......恥ずかしくて顔を合わせられない!)
早朝から赤くなったり青ざめたり、寝ている彼を起こさないよう気をつけながら真琴は静かに心を乱していた。
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徳明会病院、救急救命センターの一室で、手術着姿の修平が医師用デスクに向かっている。
パソコン画面に心臓の画像を表示させ説明している相手は、修平の執刀で緊急手術を終えたばかりの患者の家族ふたりだ。