"全く興味がない"それだけだった
正しく言うならばランドリゲス公爵家に半ば強制的に結ばされたミケーレとソフィーアとの婚約自体が不満で仕方なかった。

確かにランドリゲス公爵家との関係を作ればレンドルター伯爵家にとってはプラスになる部分もあるだろう。
けれどそれはソリッドに嫁いだ場合で、ミケーレではない。

ソリッドは完璧な令息で令嬢達からの人気も高い。
見目も爽やかで好青年。
物腰も柔らかく、何より誠実で優しかった。
そして礼儀正しい為、社交界でも評判がよく娘を結婚させたい令息ナンバーワンであった。

そして次男のマルフォ、彼は有能な魔法学の研究者である。
彼の婚約者は幼馴染で同じ公爵令嬢であるヤナである。
自他ともに認める気難しい性格であるマルフォ。
そんなマルフォには幼い頃からずっと一緒に居られる人物はヤナしか居なかった。
 
マルフォはヤナと結婚できなければ、この国から出て行くと宣言している。
マルフォの頭脳は国の財産になる。
ランドリゲス公爵もソフィーアとの婚約を勧めたくとも不可能であった。


そしてランドリゲス公爵が悩んだ挙句、ソフィーアの婚約者として仕方なく充てがわれたのがミケーレである。
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