"全く興味がない"それだけだった
「げっ‥」と言葉を漏らす。

そこにはミケーレの意思で婚約破棄をすると書き込まれている。


「しかしこれは正式な手続きではないだろう‥?」

「手続きではありませんが、ミケーレ様の意思が書かれた誓約書‥‥あとは我々がサインすれば済む話です」

「けれど些か強引ではありませんか?婚約は家同士の繋がりでもあるのですからなんの相談もなしに」

「こんなものは無効だろう?我々はサインする気はない。誓約書の破棄を要求しよう」

「「‥‥」」


すかさずソリッドとランドリゲス公爵からのフォローが入る。
"家同士"そう言われてしまえば、伯爵家としては何も言えなくなってしまう。

それこそ決定的な事がなければ‥。

しかしミケーレ本人の同意は得ている。
それによく読みもせずに決めつけるのは早計だ。
レンドルター伯爵は負けじと「紙をよく読んでください」そう言おうとした時だった。




「‥‥あまり、父や母を虐めないで下さいませ」

「「「!!」」」




サロンへの階段を降りてくるソフィーアは、固くまとめられていたミントグリーンの髪は緩く結われており、眼鏡を外されたソフィーアの金色の瞳が月のように細められる。


「ソ、フィーア‥?」


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