双子ママですが、別れたはずの御曹司に深愛で娶られました
そう言った後、情けないところを見られたくないとでも思ったのか、彼は片手で自分の顔を覆った。茫然として彼を見つめていた私は、さらに驚く。
指が......震えている。
私はうろたえて、懸命に言葉を紡ぐ。
「ゆ、雄吾さんはひとつも悪くない。私が」
刹那、彼の熱を孕んだ目に意識を奪われた。
「あの時、言えずじまいだった言葉を言わせて」
今しがた震えていたはずの手が私の頬に添えられる。もう指先は元に戻っていて、滑らかに私の肌を僅かに撫でた。
「僕のそばにずっといてくれないか。君と生涯を添い遂げたいと思ってる」
彼のセリフは、一気に私たちを二年前の何事もなかった時へと巻き戻す。
私は彼に手を伸ばしたい欲を抑え、冷静に答えた。
「でも、詩穂と穂貴が」
「すぐに父親にはなれなくても、時間をかけて心を開いてもらえるように頑張るよ」
私の手を両手で握り、即座に回答する雄吾さんに思わず小さな笑いがこぼれた。
私は視線を落とし、首を軽く横に振る。
「あの子たちはすぐに打ち解けられると思います。そうではなく、やっぱり楢崎家にすると青天の霹靂でしょう? 世間の目もあるでしょうし」
自分の気持ちを素直に認めると、雄吾さんからの二年越しのプロポーズはとてもうれしい。とはいえ、現実を見つめると、そう簡単にはいかない。
「ごめん。それでも僕は、春奈と子どもたちとの日常がほしい」
雄吾さんはそれでも手を握る力を緩めず、揺らがぬ決意を誇示しているみたいだった。
逞しい手に触れ、一瞬海斗との会話が頭を過る。
いいんだろうか。視点を変えれば、あの子たちに本当の父親ができる。雄吾さんや私は周りからの風当たりが強くなるかもしれないと思って頑なに遠慮しているけれど、どんな困難があっても家族みんなで一緒に暮らせたら幸せなのでは......。
迷いつつも、私は意を決して口を開く。
「あの子たちは......身体を動かす遊びが大好きなんです。海斗がそういう遊びをしてくれて。特に詩穂のほうが激しい動きが刺激的で楽しいみたいで」
「うん」
「想像以上に体力消耗するから、仕事が忙しそうな雄吾さんには相当きついかも」
「全然平気。むしろ楽しみなくらい」
顔を綻ばせる彼を見て、自然と目尻が下がった。
「ふたりを、笑顔にしてくれますか?」
指が......震えている。
私はうろたえて、懸命に言葉を紡ぐ。
「ゆ、雄吾さんはひとつも悪くない。私が」
刹那、彼の熱を孕んだ目に意識を奪われた。
「あの時、言えずじまいだった言葉を言わせて」
今しがた震えていたはずの手が私の頬に添えられる。もう指先は元に戻っていて、滑らかに私の肌を僅かに撫でた。
「僕のそばにずっといてくれないか。君と生涯を添い遂げたいと思ってる」
彼のセリフは、一気に私たちを二年前の何事もなかった時へと巻き戻す。
私は彼に手を伸ばしたい欲を抑え、冷静に答えた。
「でも、詩穂と穂貴が」
「すぐに父親にはなれなくても、時間をかけて心を開いてもらえるように頑張るよ」
私の手を両手で握り、即座に回答する雄吾さんに思わず小さな笑いがこぼれた。
私は視線を落とし、首を軽く横に振る。
「あの子たちはすぐに打ち解けられると思います。そうではなく、やっぱり楢崎家にすると青天の霹靂でしょう? 世間の目もあるでしょうし」
自分の気持ちを素直に認めると、雄吾さんからの二年越しのプロポーズはとてもうれしい。とはいえ、現実を見つめると、そう簡単にはいかない。
「ごめん。それでも僕は、春奈と子どもたちとの日常がほしい」
雄吾さんはそれでも手を握る力を緩めず、揺らがぬ決意を誇示しているみたいだった。
逞しい手に触れ、一瞬海斗との会話が頭を過る。
いいんだろうか。視点を変えれば、あの子たちに本当の父親ができる。雄吾さんや私は周りからの風当たりが強くなるかもしれないと思って頑なに遠慮しているけれど、どんな困難があっても家族みんなで一緒に暮らせたら幸せなのでは......。
迷いつつも、私は意を決して口を開く。
「あの子たちは......身体を動かす遊びが大好きなんです。海斗がそういう遊びをしてくれて。特に詩穂のほうが激しい動きが刺激的で楽しいみたいで」
「うん」
「想像以上に体力消耗するから、仕事が忙しそうな雄吾さんには相当きついかも」
「全然平気。むしろ楽しみなくらい」
顔を綻ばせる彼を見て、自然と目尻が下がった。
「ふたりを、笑顔にしてくれますか?」