双子ママですが、別れたはずの御曹司に深愛で娶られました
そうなのって......私が振り回しちゃいけないからって、さっき言ったことに関してだよね?
雄吾さんが頬杖をつき、横を向いてしまった。その横顔に『拗ねてる』って書いてある気がして、私は自然と前のめりになって言っていた。
「少し......は、一緒がいい、かな。迷惑じゃなければ、だけど」
めちゃくちゃたどたどしい話し方になって、すごく恥ずかしい。いろいろと意識しすぎて自然と答えられなかった。
耳まで熱く感じ、俯く。すると、テーブルの上に乗せていた私の両手に、雄吾さんはそっと右手を重ねた。
「迷惑? そんなふうに思ってるの?」
周囲に人がいることも忘れ、私の視界には雄吾さんしか映らない。
彼もまた、この場所に私しかいないのではないかと錯覚するほど、まっすぐに私を見て目を離さなかった。
「僕は春奈のそういう強い心に惹かれたんだ。だから〝少し〟じゃなく〝いつも〟一緒がいいと思ってる」
そうして真剣なまなじりで言われたセリフで、鏡なんかなくとも頬が紅潮しているのがわかった。
「覚えておいて?」
「は......はい」
ぎこちなく首を縦に振ると、彼は「ふっ」と笑って手を離した。
文学館を後にして、渋谷でブラブラと買い物を楽しんだ。
これまでもそうだったから今日が初めてではないけれど、なんだかやたらと雄吾さんに視線を送っている女性が多い気がする。そして、決まって流れるように私まで見られるのだ。
そういう人たちに対しては、現段階では不快感や嫉妬心よりも、同調の気持ちが大きいかもしれない。
まあ、たしかに隣にいるのが私だとね――という同調だ。
「春奈は明日も休みでしょ? 予定はない?」
雄吾さんの生活雑貨の買い物を終え、エスカレーターに乗っている時に聞かれた。
「うん。明日は食料の買い出しくらいかな?」
私は宙を見つめ、家の冷蔵庫の中身を思い出しながら答えた。
「春奈はきちんと自炊しているんだもんな」
「うーん。きちんとかどうかは」
「もし春奈がよければ、今夜僕の家で一緒に料理しない? ちょうどさっき、調理グッズも買ったし」
「えっ。いいの?」
雄吾さんの家にはまだ訪問したことがない。
どんな部屋なのかなあ、なんて想像したりはしたけれど、まさか今日誘ってもらえるとは思っていなかった。
驚く私を見て、雄吾さんはくすくすと笑う。
雄吾さんが頬杖をつき、横を向いてしまった。その横顔に『拗ねてる』って書いてある気がして、私は自然と前のめりになって言っていた。
「少し......は、一緒がいい、かな。迷惑じゃなければ、だけど」
めちゃくちゃたどたどしい話し方になって、すごく恥ずかしい。いろいろと意識しすぎて自然と答えられなかった。
耳まで熱く感じ、俯く。すると、テーブルの上に乗せていた私の両手に、雄吾さんはそっと右手を重ねた。
「迷惑? そんなふうに思ってるの?」
周囲に人がいることも忘れ、私の視界には雄吾さんしか映らない。
彼もまた、この場所に私しかいないのではないかと錯覚するほど、まっすぐに私を見て目を離さなかった。
「僕は春奈のそういう強い心に惹かれたんだ。だから〝少し〟じゃなく〝いつも〟一緒がいいと思ってる」
そうして真剣なまなじりで言われたセリフで、鏡なんかなくとも頬が紅潮しているのがわかった。
「覚えておいて?」
「は......はい」
ぎこちなく首を縦に振ると、彼は「ふっ」と笑って手を離した。
文学館を後にして、渋谷でブラブラと買い物を楽しんだ。
これまでもそうだったから今日が初めてではないけれど、なんだかやたらと雄吾さんに視線を送っている女性が多い気がする。そして、決まって流れるように私まで見られるのだ。
そういう人たちに対しては、現段階では不快感や嫉妬心よりも、同調の気持ちが大きいかもしれない。
まあ、たしかに隣にいるのが私だとね――という同調だ。
「春奈は明日も休みでしょ? 予定はない?」
雄吾さんの生活雑貨の買い物を終え、エスカレーターに乗っている時に聞かれた。
「うん。明日は食料の買い出しくらいかな?」
私は宙を見つめ、家の冷蔵庫の中身を思い出しながら答えた。
「春奈はきちんと自炊しているんだもんな」
「うーん。きちんとかどうかは」
「もし春奈がよければ、今夜僕の家で一緒に料理しない? ちょうどさっき、調理グッズも買ったし」
「えっ。いいの?」
雄吾さんの家にはまだ訪問したことがない。
どんな部屋なのかなあ、なんて想像したりはしたけれど、まさか今日誘ってもらえるとは思っていなかった。
驚く私を見て、雄吾さんはくすくすと笑う。