双子ママですが、別れたはずの御曹司に深愛で娶られました
私が黙り込んだからか、雄吾さんはさっきよりも少し強めに私の手首を握り、近くのソファに押し倒した。私を見下ろす彼は、眉根を寄せて苦しげな表情をしていた。
「なのに春奈は『恋人』だと言うのさえ、すごく言いにくそうにしてた。あれは照れ隠しじゃなかった」
「それは......」
あの微妙な間に気づかれていたんだ。
そんなつもりではなかったが、雄吾さんの隣にいる自信が急に萎んでしまって、などと説明もできない。
雄吾さんの家については、彼がどうこうできるものではなく、生まれてきた家が立派だったというだけ。そして、彼の美麗な容姿や立ち振る舞い、知識や物腰の柔らかさなども、素晴らしい魅力。それらの中には、彼の努力の結晶も多々あるのだとわかっている。
そんな彼と一緒にいるのが苦しいだなんて、これまでの彼を否定するのと同じ。私の急な劣等感で、彼を傷つけるのは違う。
様々な葛藤をしているせいで、うまく言葉を紡げない。
雄吾さんは両手を拘束したまま、真剣な面持ちで言う。
「春奈の中で俺は恋人と表現するのに迷いがあるのは、あの彼に過去にでもなにかしら特別な感情でもあったから?」
「――違う」
私が即答すると、雄吾さんは我に返ったように目を見開いて固まった。数秒後、私の手を解放しその場でうなだれる。
「あぁ、ごめん。僕はなにを言って......なんかダメだ。春奈、先にシャワー使っ......」
私は動転する彼に自ら両手を伸ばして抱きついた。
「私の心の中は雄吾さんだけ。......でも迷いはあるの」
首に回した腕にきゅっと力を込め、彼の耳の横で本音を吐露した。
彼を想う気持ちに迷いはない。
私の心の迷いは、彼への気持ちが大きくなった今だからこそ現実を突きつけられている、そういう不安を意味している。
すべてを言葉にはできなくて、濁すかたちになってしまった。
それでも、『好き』の気持ちは疑ってほしくなくて、私は腕を緩めて彼の双眼を覗き込んだ。
「春奈は本当に素直だな。そういうところに惹かれるし、好き......っ、う」
身体の奥からあふれてくる感情のまま、私からキスを仕掛ける。
「なのに春奈は『恋人』だと言うのさえ、すごく言いにくそうにしてた。あれは照れ隠しじゃなかった」
「それは......」
あの微妙な間に気づかれていたんだ。
そんなつもりではなかったが、雄吾さんの隣にいる自信が急に萎んでしまって、などと説明もできない。
雄吾さんの家については、彼がどうこうできるものではなく、生まれてきた家が立派だったというだけ。そして、彼の美麗な容姿や立ち振る舞い、知識や物腰の柔らかさなども、素晴らしい魅力。それらの中には、彼の努力の結晶も多々あるのだとわかっている。
そんな彼と一緒にいるのが苦しいだなんて、これまでの彼を否定するのと同じ。私の急な劣等感で、彼を傷つけるのは違う。
様々な葛藤をしているせいで、うまく言葉を紡げない。
雄吾さんは両手を拘束したまま、真剣な面持ちで言う。
「春奈の中で俺は恋人と表現するのに迷いがあるのは、あの彼に過去にでもなにかしら特別な感情でもあったから?」
「――違う」
私が即答すると、雄吾さんは我に返ったように目を見開いて固まった。数秒後、私の手を解放しその場でうなだれる。
「あぁ、ごめん。僕はなにを言って......なんかダメだ。春奈、先にシャワー使っ......」
私は動転する彼に自ら両手を伸ばして抱きついた。
「私の心の中は雄吾さんだけ。......でも迷いはあるの」
首に回した腕にきゅっと力を込め、彼の耳の横で本音を吐露した。
彼を想う気持ちに迷いはない。
私の心の迷いは、彼への気持ちが大きくなった今だからこそ現実を突きつけられている、そういう不安を意味している。
すべてを言葉にはできなくて、濁すかたちになってしまった。
それでも、『好き』の気持ちは疑ってほしくなくて、私は腕を緩めて彼の双眼を覗き込んだ。
「春奈は本当に素直だな。そういうところに惹かれるし、好き......っ、う」
身体の奥からあふれてくる感情のまま、私からキスを仕掛ける。