双子ママですが、別れたはずの御曹司に深愛で娶られました
着替えを終えてベッドルームへ足を向ける。空いたままのドアから室内をそっと覗けば、雄吾さんはスマートフォンを操作していた。
「雄吾さん。シャワーありがとう」
彼はサイドテーブルにスマートフォンを置き、私を見る。
「ああ。さっぱりした?」
「うん。そういえば、雄吾さんの夜ご飯って......」
私はベッドの縁に腰かける雄吾さんの正面に立って尋ねた。すると、彼は苦笑する。
「夕食のこと、すっかり忘れてた。定期株主総会の準備に追われててずっと外食続きだったから、今うちになにもないんだった。あ、そういやお菓子ならあるな。かしやまの」
冗談交じりにそう話す彼に、私はきょとんとして返す。
「また戴いたの?」
ついこの間、私のアパートに来た時に持ってきてくれたお菓子がかしやまだった。
「そう。昔からあそこの社長には親しくしてもらっているから。僕のことも本当の息子みたいに接してくれるんだよ」
「そうなんだ」
かしやまって、私が小さい頃からすでに東京銘菓を出しているし、有名な菓子メーカーだ。そこの社長と親しいって......やっぱり交友関係が広いし相手もすごい。
「今夜の食事は大丈夫。シャワー浴びて寝よう。ああ、眠かったら先に休んでて」
両手を繋がれて、上目で微笑まれるだけでドキリとする。
その優しい眼差しをずっと見ていたい。なのに、こうもドキドキさせられると、直視できなくてつい照れ隠しに目を逸らしてしまう。
「ううん。待ってる」
かろうじて素直に伝えられるとほっとして、笑顔になれる。
言った後、雄吾さんにクイと両手を引かれ、前傾姿勢になった。驚いた矢先、彼は私の唇を奪う。抱かれていた時と比べて、軽い挨拶程度のキス。
「行ってくる」
口を離してそうささやき、彼はバスルームへと行ってしまった。
まだ心臓が騒いでうるさい。初めて唇を重ねたわけでもないのに、どうしてこう毎回胸がきゅうっと鳴ったり、身体が熱くなったりするのか。
なんて、そんなの理由はひとつでわかっているくせに。
私はさっきまで雄吾さんが座っていた場所に腰を下ろし、火照った頬を冷ますべく手で顔を仰いでいた。すると、薄暗い部屋の中でふわっと明かりが灯ったのに気づいて目を向ける。それはサイドテーブルに置いてある雄吾さんのスマートフォンだった。
「雄吾さん。シャワーありがとう」
彼はサイドテーブルにスマートフォンを置き、私を見る。
「ああ。さっぱりした?」
「うん。そういえば、雄吾さんの夜ご飯って......」
私はベッドの縁に腰かける雄吾さんの正面に立って尋ねた。すると、彼は苦笑する。
「夕食のこと、すっかり忘れてた。定期株主総会の準備に追われててずっと外食続きだったから、今うちになにもないんだった。あ、そういやお菓子ならあるな。かしやまの」
冗談交じりにそう話す彼に、私はきょとんとして返す。
「また戴いたの?」
ついこの間、私のアパートに来た時に持ってきてくれたお菓子がかしやまだった。
「そう。昔からあそこの社長には親しくしてもらっているから。僕のことも本当の息子みたいに接してくれるんだよ」
「そうなんだ」
かしやまって、私が小さい頃からすでに東京銘菓を出しているし、有名な菓子メーカーだ。そこの社長と親しいって......やっぱり交友関係が広いし相手もすごい。
「今夜の食事は大丈夫。シャワー浴びて寝よう。ああ、眠かったら先に休んでて」
両手を繋がれて、上目で微笑まれるだけでドキリとする。
その優しい眼差しをずっと見ていたい。なのに、こうもドキドキさせられると、直視できなくてつい照れ隠しに目を逸らしてしまう。
「ううん。待ってる」
かろうじて素直に伝えられるとほっとして、笑顔になれる。
言った後、雄吾さんにクイと両手を引かれ、前傾姿勢になった。驚いた矢先、彼は私の唇を奪う。抱かれていた時と比べて、軽い挨拶程度のキス。
「行ってくる」
口を離してそうささやき、彼はバスルームへと行ってしまった。
まだ心臓が騒いでうるさい。初めて唇を重ねたわけでもないのに、どうしてこう毎回胸がきゅうっと鳴ったり、身体が熱くなったりするのか。
なんて、そんなの理由はひとつでわかっているくせに。
私はさっきまで雄吾さんが座っていた場所に腰を下ろし、火照った頬を冷ますべく手で顔を仰いでいた。すると、薄暗い部屋の中でふわっと明かりが灯ったのに気づいて目を向ける。それはサイドテーブルに置いてある雄吾さんのスマートフォンだった。