監察医と魔法使い 二つの世界が交わる時
冬都はチラリと後ろを見る。そこには、魔法使いではない蘭たちもいた。彼女たちがここにいるのは非常に危険である。
(蘭さんたちを護りながら戦うのか……)
ドクドクと心臓が音を立てる。すると、大智が手を挙げた。
「僕が蘭さんたちを護るよ。輝一たちにロイドを任せていいかな?」
大智の提案に輝一が「任せてくれ!」と言い、アイビーたちも頷く。冬都も頷こうとしたのだが、「待ってください」と声が響いた。
「護られてばかりは嫌です。私も、皆さんと戦いたい」
そう言ったのは蘭だった。ルカが驚いたように「ダメだよ」と止め、碧子も「危険すぎるわ!」と言う。マルティンや圭介、そしてゼルダも止めたものの、蘭は表情を変えることはない。
「……私は魔法は使えません。ですが、人の命を軽んじる行為を行なった彼を許せません。お願いします。私にも戦わせてください」
「蘭が戦うなら、僕も戦うよ。蘭一人に立ち向かわせるわけにはいかない。……実はこう見えて、蘭はアメリカで訓練を受けていたから強いんだ」
(蘭さんたちを護りながら戦うのか……)
ドクドクと心臓が音を立てる。すると、大智が手を挙げた。
「僕が蘭さんたちを護るよ。輝一たちにロイドを任せていいかな?」
大智の提案に輝一が「任せてくれ!」と言い、アイビーたちも頷く。冬都も頷こうとしたのだが、「待ってください」と声が響いた。
「護られてばかりは嫌です。私も、皆さんと戦いたい」
そう言ったのは蘭だった。ルカが驚いたように「ダメだよ」と止め、碧子も「危険すぎるわ!」と言う。マルティンや圭介、そしてゼルダも止めたものの、蘭は表情を変えることはない。
「……私は魔法は使えません。ですが、人の命を軽んじる行為を行なった彼を許せません。お願いします。私にも戦わせてください」
「蘭が戦うなら、僕も戦うよ。蘭一人に立ち向かわせるわけにはいかない。……実はこう見えて、蘭はアメリカで訓練を受けていたから強いんだ」