監察医と魔法使い 二つの世界が交わる時
星夜が言った言葉に「えっ!?マジ!?」と凛都が声を上げる。蘭にできないことなどないのではないか、そう冬都は驚きながら思ってしまった。

「それなら俺も戦います!俺、ずっと剣道やってきたんで!」

圭介までもが声を上げ、ゼルダたちは「もうこれは言ってもダメだね」と諦めてしまう。アイビーはため息を一つ吐き、言った。

「あいつは魔法使いです。……絶対に無茶なことはしないでくださいね」

「アイビー、大丈夫だよ。僕が全力でサポートするから!」

大智がそう言うと、ソラが杖を振る。すると圭介には刀が、星夜には拳銃が、蘭にはアサルトライフルが渡される。

「蘭、星夜、圭介、無理はするなよ」とマルティン。

「蘭、あのクソ男ボコボコにしちゃいなさい!」とゼルダ。

「蘭ちゃん、無事にこの戦いが終わったら結婚しようね」とルカ。

「みんな、どうか気をつけて。お願いね」と碧子。

蘭は静かに頷いた後、冬都の隣に立つ。そして冬都に頭を下げた。
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