原作者の私ですが婚約者は譲っても推しのお義兄様は渡しません!
 何も無かったような顔をして、普通に兄として
接していれば以前と同じような関係に戻れる、と
オスカーは信じたいのだろう。
 理想であるオスカーの現物は、なかなか簡単には絆されない男だ。

(クールな男って、こうなるとなんか腹立つわね)

 そして『出来る男オスカー』は、何事も1人で
解決しようとする。
 ロザリンドの記憶では、自分1人でダンカンの
対応をしようとして媚薬を盛られてしまうのだ。


『乙花』では、ヒロインと知り合う為の不可欠エピだったから仕方ないと言えるのだが。
 今なら貴方はまだ17歳なんだから、ひとりであれこれ考えずに、お父様に助けを求めたらいいのに、と忠告せずにはいられない。


 娼婦とベッドインさせられそうになって、オスカーはどうにかダンカンの手から逃れたところを
ミシェルに助けられる。
 媚薬の効果に苦しむオスカーを見捨てられなくてミシェルは……
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