ツンデレ副社長は、あの子が気になって仕方ない
「はっ……だ、ぁ……、めっ……」
無理矢理押し入ってきた舌のざらりとした感触を咥内深くに感じて、ゾクゾクと官能が駆け抜けた。
「……いいさ。織江が言わないなら、オレがその分言うから。何度でも――好きだって」
「き、聞こえませんっ」
「好きだ、織江が好きだ。愛してる」
繰り返しながら再び唇を合わせ、合間にスルっとその手を背中へ。
たちまちドレスのファスナーが降ろされ、次の瞬間、ふわりと重力を無視するように私の身体が軽々と浮き上がった。
「た、貴志さんっ?」
横抱きにされた私はあっという間に部屋の中を移動し、広いベッドの上に落とされる。
逃げようとシーツを掴んだ手を捕らえられ、縫い留められて。
いつの間にかドレスを脱がされ、下着姿に――
ベッドへ乗り上げてきた彼にむき出しになった肩を戯れるように甘噛みされて、ビクッと全身が反応してしまう。
「この身体は、オレに抱かれたがってるように見えるが?」
「ち、ちがっ」
胸元を押さえるようにして身体を小さく固くして、何度も激しく首を振った。
「お願いします。許して……もう帰らせてくださいっ」
自分に跨るその人を、縋るように見上げる。
いっそ嫌ってくれればいい。
ヤラせてくれない女なんて、面倒くさいでしょう?
あなたなら、身体を投げ出してくれる女性なんていくらでもいるでしょう?
こんな女のことなんて、……いっそ……
上手く思いを言葉にできないまま私は彼に背を向け、拒絶も露わに、カメみたいにベッドへ突っ伏した。