ツンデレ副社長は、あの子が気になって仕方ない
それから、いそいそとやってきたリアルデイズの記者――今井満と名乗った――と話し込むこと1時間余り。
満足げに帰っていく背中を見送ったオレは、ソファに沈み込み、新たにもたらされた膨大な情報を脳内で精査していた。
全身が、興奮のあまり熱を帯びている気がする。
あの金が、取材費でなかったことは少し意外だったが。
重要なのはそこじゃない。
織江は、やはりパパ活なんてするような女性じゃなかった。
彼女の行動には、確かな意図があったのだ。
どうしてあの妹の言葉に耳を傾けてしまったんだろう。
例え織江自身が何を言おうと、最初から彼女のことを信じるべきだったのに。一方的に疑って、あげくあんなこと……
自分への不甲斐なさを噛みしめながら、しかし痺れるような歓喜は抑えようがない。
さぁ、そうとわかれば彼女に許しを請うべく、行動に移さなければ。
まだわからないことはたくさん残っているが、それは本人に聞くしかないだろう。オレの予想が正しければ、彼女は――……
方向性を定めると、オレはすぐにスマホを取り出し、ある男へ電話をかけた。
『……はい、どうしました? 珍しいですね、君の方から連絡してくるなんて』
数コールで侑吾が出たことにホッとしながら、口を開く。
「お前さ、オレにいろんな借り、あるよな? あれ、一括で返してもらいたいんだが」