ツンデレ副社長は、あの子が気になって仕方ない
どういうこと……?
崩れるようにベッドサイドに腰を下ろした。
面白い記事になるって乗り気だったのは、今井さんの方なのに。
証拠集めだって、率先して動いてくれて。
やっと形になったって一緒にバーで喜んでから、まだ1週間も経ってないのよ?
この短期間に、一体何があったっていうの?
もしかして、お父さんが何かした?
ううん、だって私の動きは気づかれてないはず……
じゃあ、他のところから圧力?
でもどうして? 理由がない。
丸めて握り締めていたリアルデイズを、ゆるゆると広げる。
社会問題から時事問題、芸能関係まで幅広く扱い、忖度なしの切り口で知られるリアルデイズは、出版不況にあっても安定した売り上げを誇る週刊誌。
親会社は、かなり大手の出版社だ。ちょっとやそっとの横やりじゃびくともしない、と今井さん本人が豪語していた。圧力なんて、そんなことあるだろうか。
考えても考えても思考はまとまらず、とっ散らかっていくばかり。
追い詰められた私は手で顔を覆い、弱弱しく呻いた。
と、そこへ。
「織江! ちょっとこっちにいらっしゃい、お父様がお呼びよ!」
お継母さんのキンキン声に呼ばれた。
正直それどころじゃない、ってくらい打ちのめされていたが、早く行かないと後から煩いことはわかってる。
仕方ないな、と私はのろのろ腰をあげた。