ツンデレ副社長は、あの子が気になって仕方ない
言い訳になってしまうが、彼女の誘いに乗ってフロントに連絡を入れ、スイートルームへ移動した時も、オレの理性はまだ正常に働いていた。
今までのやりとり、そして部屋に入った時の初々しい反応で、彼女が処女だと気づくほどには。
慣れてる風を装ってはいるが、やはり男を誘ったことなんてないんだろう。
男にフラれて自棄になってるとか?
笑って帰してやらなきゃな。
何ごともなかったように。
冷静に考えながら、彼女の目を覚まさせようと、わざと激しめのキスを仕掛け、ベッドへ連れ込んだ。
狼狽える華奢な身体を自分の体重で捕まえながら、唇を深く合わせていく。
咥内をオレの舌にたっぷりと弄られるうち、潤んだ瞳の奥へ淫らな色が灯るのがわかった。
自分の体内に生まれた熱に戸惑っているのか、オレの下で膝を合わせ震えている。慣れていないことを伝えるたどたどしい動きが、男の嗜虐心を煽るとも知らずに。
――オレのキス、気に入ったか?
――ん、気持ち、いい……。
息を弾ませた彼女が、とろんとした目でオレを見上げる。
それは、職場では見たことのない女のカオで――ドクリと鼓動が乱れた。
誰にも見せたくない。
わけのわからない衝動に突き動かされるように、再び頬を寄せ、柔らかな唇を自分のそれでピタリと塞いだ。