雨宮課長に甘えたい【2022.12.3番外編完結】
体を洗い終わった拓海さんは、後ろから私を抱きしめるような態勢でバスタブに沈む。お湯の中で背中とお尻に拓海さんの素肌が触れてドキっとする。

それに素顔の拓海さんにもドキドキ。
眼鏡のない顔が見られない。

もじもじしていると「どうしたの?」と聞かれた。

「あの、なんか緊張して」
「緊張しているの? 奈々ちゃんの顔が見たい」

両頬を挟むように掴まれて、拓海さんの方を向かされた。

「ダメっ。すっぴん」

恥ずかしくて顔を晒したくないのに、拓海さんが放してくれない。

「可愛いよ。それに出張した時も見たし」
「あれはお風呂の後でも薄化粧してましたから」
「へえー、そうなんだ」
「今は本当にスッピンです」

拓海さんの顔が近づく。

「近いです」
「よく見たいから。俺もスッピンだし」

眼鏡のない顔で拓海さんが笑う。
見慣れない拓海さんの顔にやっぱり緊張する。

眼鏡をかけている時もカッコイイけど、眼鏡のない顔は切れ長の目が大きく見えて、さらにカッコイイ。
コンタクトにしたら、今以上に女性にモテそうで心配。

「やっぱり奈々ちゃんは素顔も可愛い。お化粧いらないと思うけどな」
「そう言ってくれるのは拓海さんぐらいです」
「奈々ちゃんは綺麗な顔立ちをしているよ。もっと自信を持てば?」

えっ!

「奈々ちゃんは美人さんだよ」

ええっ!

「そんなに驚かなくても」

目を丸くしていると拓海さんが笑う。

「言われた事のない言葉にどう反応したらいいかわからなくて」
「奈々ちゃんのそういう所、可愛いから困る」

ぎゅって拓海さんに抱きしめられる。

私の胸と拓海さんの逞しい胸がぴったりくっつく。太腿の辺りには拓海さんのちょっと固くなった物が当たってドキッとするけど、私への反応だと思ったら愛しい。

拓海さんの素肌が気持ちいい。ずっとくっついていたくなる。
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