雨宮課長に甘えたい【2022.12.3番外編完結】
嫌だ。雨宮課長と別れたくない。
嫌だ……。
泣いている場合じゃないのに、涙が止まらない。
心が千切れそうで、立っていられない。
ドアの前にしゃがみ込んで泣いていると、トントンと叩く音がした。
雨宮課長!
飛びつくようにドアを開ける。
「いや、ごめん。忘れ物して」
涙でよく見えないけど、雨宮課長の声。
戻って来てくれたんだ。
「奈々ちゃん、どうしたの?」
慌てたような声で訊かれて、明るいグレーのセーターの胸に抱き着いた。
涙の匂いに混じった雨宮課長の匂いがする。安心する匂い。
「こんな広い部屋に置いていかないで」
「奈々ちゃん……」
「私、雨宮課長がいないとダメなんです。お願い。ずっと一緒にいて。別々の部屋になんか泊まらないで」
困らせているのはわかっている。
でも、雨宮課長が私から離れていくと思ったら、心臓が圧迫されて、苦しくて、冷静でいられなくなる。自分の気持ちを抑えられない。
雨宮課長と離れたくない。
ぎゅっと雨宮課長の背中に回した腕に力を入れると、頭の上からため息がした。
私の幼さに呆れているのかも。
自分でも呆れる。
会社では上司にも強気で意見する私が、雨宮課長に必死ですがっているなんて、私らしくない。
滑稽だけど、元の自分にも戻れない。
雨宮課長が好きだから。
嫌だ……。
泣いている場合じゃないのに、涙が止まらない。
心が千切れそうで、立っていられない。
ドアの前にしゃがみ込んで泣いていると、トントンと叩く音がした。
雨宮課長!
飛びつくようにドアを開ける。
「いや、ごめん。忘れ物して」
涙でよく見えないけど、雨宮課長の声。
戻って来てくれたんだ。
「奈々ちゃん、どうしたの?」
慌てたような声で訊かれて、明るいグレーのセーターの胸に抱き着いた。
涙の匂いに混じった雨宮課長の匂いがする。安心する匂い。
「こんな広い部屋に置いていかないで」
「奈々ちゃん……」
「私、雨宮課長がいないとダメなんです。お願い。ずっと一緒にいて。別々の部屋になんか泊まらないで」
困らせているのはわかっている。
でも、雨宮課長が私から離れていくと思ったら、心臓が圧迫されて、苦しくて、冷静でいられなくなる。自分の気持ちを抑えられない。
雨宮課長と離れたくない。
ぎゅっと雨宮課長の背中に回した腕に力を入れると、頭の上からため息がした。
私の幼さに呆れているのかも。
自分でも呆れる。
会社では上司にも強気で意見する私が、雨宮課長に必死ですがっているなんて、私らしくない。
滑稽だけど、元の自分にも戻れない。
雨宮課長が好きだから。