ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!2
「アンセルムの教育係について、古語の時間を増やすことはできるか?」
「古語ですか?」

 先を行くエドについていきながら、ヨアキムは首を傾げる。アンセルムは、王族として基本的な教育カリキュラムを組んでの教育を受けている。
 今さら改めて古語を学ぶ必要はないような気がした。

「アンセルムの希望だ。なんでも、イリアから受け継いだ資料の解析に必要らしい。あまり、勉強ばかりしなくてもとは思うんだが」
「なるほど。となると、魔術の手ほどきも始めた方がいいですね」

 エドは素養がなかったので、魔術については学んでいないが、アンセルムは違う。おそらく、母親から受け継いだ才能だろう。
 彼女のあとを継いで、ヴォラスの神官となるのであれば魔術も使える必要がある。

「すぐにでも手配します――それと、神官としての勉強はリーヌ殿に頼みますか?」
「そのつもりだ。でも、そちらの勉強は十三歳になってから始めると決めた。代理はあちらの一族にいるそうだから、それまでの間は神官代理に頼む予定だ」

 そんな話をしている間にも、執務室に到着する。
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