ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!2
エドは、無言で机に向かうなり、用意されていた書類にすさまじい勢いで目を通し始めた。
アンセルムに同行していたせいで、まだ手をつけることのできていなかった仕事が残っているのだ。
(この人も、ずいぶん変わった)
わずか半年ほど前までは、生きているのか死んでいるのかよくわからないような生活を送っていたエドであるけれど、大きく変わった。
その変化の原因が、シアであることをヨアキムは痛いほどに承知している。
(俺の立場からは、大手を振って賛成、というわけにもいかないのですが)
心の内をエドに見せないようにしながら、ヨアキムも自分の仕事に取りかかる。
信頼できる人とシアはエドのことを言いきった。居場所をくれて、役目を与えてくれた信頼できる人。
そこに、他の感情が混ざっているのをヨアキムは知っている。シアが見せないようにしているのも、それを殺そうとしている大きな理由がヨアキムであることも。
――けれど。
そろそろ折れてもいいんじゃないだろうか。そんな言葉が、心に浮かぶ。
「陛下、見合いの件ですが」
「――断ってくれ」
そう言うと思った。
アンセルムに同行していたせいで、まだ手をつけることのできていなかった仕事が残っているのだ。
(この人も、ずいぶん変わった)
わずか半年ほど前までは、生きているのか死んでいるのかよくわからないような生活を送っていたエドであるけれど、大きく変わった。
その変化の原因が、シアであることをヨアキムは痛いほどに承知している。
(俺の立場からは、大手を振って賛成、というわけにもいかないのですが)
心の内をエドに見せないようにしながら、ヨアキムも自分の仕事に取りかかる。
信頼できる人とシアはエドのことを言いきった。居場所をくれて、役目を与えてくれた信頼できる人。
そこに、他の感情が混ざっているのをヨアキムは知っている。シアが見せないようにしているのも、それを殺そうとしている大きな理由がヨアキムであることも。
――けれど。
そろそろ折れてもいいんじゃないだろうか。そんな言葉が、心に浮かぶ。
「陛下、見合いの件ですが」
「――断ってくれ」
そう言うと思った。