ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!2
 ライリーラ研究特区。それが新たに設けられた彼女達の居住区に与えられた名で、今後は特区の名で呼ばれることになる。
 もう少し時間がたてば、違う説明もできるかもしれないが、いきなり物事を進めようとしてもうまくいかないのは当然のこと。
 アンセルムが大人になって、正式にこの特区の住民として加わる日が来たら――研究の成果として少しずつ広めていこう、そんな風に話している。
 新しくできた居住区に女神の祝福が欲しいと頼まれたシアは、エドと共にライリーラ特区を訪れていた。

「すごい勢いで建築が進んでいますね!」

 街並みを見つめるなり、最初に出てきたのは素直な感嘆の言葉。
 新しく作るというだけあり、皆、気合が入っているようだ。リスヴェンの街並みにも負けないほど、整備された都市づくりが進められている。

「この大きな建物は集会所です。研究の成果を発表する場所として使うつもりです」

 リーヌが案内してくれた中心部は、レンガ造りの建物が並んでいた。道は石畳で整備されている。馬車が行き来しやすいように石畳で統一したらしい。
< 290 / 302 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop