ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!2
 それから、イリアが残した資料や、国内外から集めた資料、王宮の図書館から持ち出した資料などがところ狭しと並べられた研究所。
 古語や魔術がわかる者は、ここで研究を進めるらしい。女神レウマリアに仕える神官や、学者達の中で希望者は、ここに移住してくることになったそうだ。

「私達の知識が役に立つこともあるようです。後世に伝えるべき知識は、伝えていかなければなりませんから」

 生き残るため他の人達の間に紛れて暮らしてきたリーヌ達は、仲間内だけで伝えてきた独自の知識を持っている。その知識を次の時代に伝えるのもまた、自分達の役割と認識しているようだった。

「アンセルムも、いずれこちらに来たいと言っていた。その時には、よろしく頼む」

 残念ながら、今日はアンセルムは留守番だ。まだ、勉強しなければならないことが山ほどある。
 一生懸命勉強しているから、もしかしたら予定より少し早く、こちらに加わることになるかもしれない。

「アンセルム殿下が加わってくださったら、心強いですね――そうそう、陛下にはこれを差し上げようと思いまして」

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