大嫌いと言われた元カレに再会したら、息子ごと溺愛が待っていました
帰りの車内。秀也は疲れたのか、車が動き出して数分でぐっすりと眠ってしまった。
「怒ってるか?」
拓也は声を潜めて口を開いた。なにを、と言われなくともわかっている。
「連絡先交換したこと? 怒ってないよ。今まで誰かに頼るとか甘えるとかしたことなかったから、仲間って言われて嬉しかったんだと思う。やっぱり、父親がいない分、いろいろ我慢させてたのかな」
私が言うと、拓也はハンドルを握ったまま、バックミラーで後部座席を見て愛おしそうに目を細めた。
「寧子にそっくりだよ」
「え?」
「そっくりだろ。苦しくても、どんなに悩んでも、俺を頼らなかった。一人で解決しようとする」
妊娠したときのことを言われていると気づき、頭の中がかっと熱くなる。自分の決断が間違いだと言われているみたいで、ショックだった。
「私はっ……あなたにあれ以上負担をかけたくなかったから!」
つい声を荒げてしまい、口元を押さえた。
「わかってる、頼ってもらえなかった自分が不甲斐ないだけだって。あのとき、俺は寧子の妊娠に驚いて、俺の子じゃないと聞いてほっとした。怖じ気づいてしまった。それに気づいたよな? 初めから俺の反応がわかってたから、寧子は一人で産む決断をしたんだろ」
拓也の表情は悲しみと後悔でいっぱいだった。妊娠を打ち明けたときの彼の表情は今でも忘れられない。
自分の子じゃない、と聞いて、彼の顔にはたしかに安堵があった。十八歳だ。私の妊娠を受け止めるには幼すぎる。
「怒ってるか?」
拓也は声を潜めて口を開いた。なにを、と言われなくともわかっている。
「連絡先交換したこと? 怒ってないよ。今まで誰かに頼るとか甘えるとかしたことなかったから、仲間って言われて嬉しかったんだと思う。やっぱり、父親がいない分、いろいろ我慢させてたのかな」
私が言うと、拓也はハンドルを握ったまま、バックミラーで後部座席を見て愛おしそうに目を細めた。
「寧子にそっくりだよ」
「え?」
「そっくりだろ。苦しくても、どんなに悩んでも、俺を頼らなかった。一人で解決しようとする」
妊娠したときのことを言われていると気づき、頭の中がかっと熱くなる。自分の決断が間違いだと言われているみたいで、ショックだった。
「私はっ……あなたにあれ以上負担をかけたくなかったから!」
つい声を荒げてしまい、口元を押さえた。
「わかってる、頼ってもらえなかった自分が不甲斐ないだけだって。あのとき、俺は寧子の妊娠に驚いて、俺の子じゃないと聞いてほっとした。怖じ気づいてしまった。それに気づいたよな? 初めから俺の反応がわかってたから、寧子は一人で産む決断をしたんだろ」
拓也の表情は悲しみと後悔でいっぱいだった。妊娠を打ち明けたときの彼の表情は今でも忘れられない。
自分の子じゃない、と聞いて、彼の顔にはたしかに安堵があった。十八歳だ。私の妊娠を受け止めるには幼すぎる。