23時のシンデレラ〜ベッドの上で初めての魔法をかけられて〜
「私にも昔、偶然立ち寄った花屋で一目惚れした女性が居ましてね。何度も通っているうちに、食事にいくようになり、思いが通じ合った時は嬉しかった。ただ、親には反対されましてね。……泣く泣く彼女と別れ、親の決めた相手と結婚して今に至ります」
俺は、何と答えたら良いのか分からず、言葉が出て来なかった。
「実は……娘にも好きな人が居ましてね。相手が売れないミュージシャンなど、とんでもないと反対しましたが……一度向き合ってみなければいけませんね。婚約の件は、安堂社長には、私から言っておきますよ」
穏やかな垂れ目の一重瞼の目尻を下げながら、星川社長が、お猪口に残った酒を飲み干す。
「本当に……有難う御座います」
俺は、再度頭を深く下げた。
「では、お開きにしましょうかね。副社長、アウトレット建設の件、どうぞ宜しくお願いしますね」
酒も程よく入り、赤い顔をしたの星川社長がこちらに掌を差し出した。
「こちらこそ、星川社長、今日はお忙しい中、どうも有難う御座いました」
俺も掌を差し出して、固く握手を交わす。
「社長、お部屋にご案内致します」
仲居に案内されて、外で待機していた秘書の男性に、千鳥足を支えられてながら、部屋へと向かう星川社長を見送ると、思わず安堵から小さな溜息が漏れ出た。
俺は、何と答えたら良いのか分からず、言葉が出て来なかった。
「実は……娘にも好きな人が居ましてね。相手が売れないミュージシャンなど、とんでもないと反対しましたが……一度向き合ってみなければいけませんね。婚約の件は、安堂社長には、私から言っておきますよ」
穏やかな垂れ目の一重瞼の目尻を下げながら、星川社長が、お猪口に残った酒を飲み干す。
「本当に……有難う御座います」
俺は、再度頭を深く下げた。
「では、お開きにしましょうかね。副社長、アウトレット建設の件、どうぞ宜しくお願いしますね」
酒も程よく入り、赤い顔をしたの星川社長がこちらに掌を差し出した。
「こちらこそ、星川社長、今日はお忙しい中、どうも有難う御座いました」
俺も掌を差し出して、固く握手を交わす。
「社長、お部屋にご案内致します」
仲居に案内されて、外で待機していた秘書の男性に、千鳥足を支えられてながら、部屋へと向かう星川社長を見送ると、思わず安堵から小さな溜息が漏れ出た。