23時のシンデレラ〜ベッドの上で初めての魔法をかけられて〜
「ちなみに麻美の今の恋人なんだけど、売れないミュージシャンと付き合ってんの」

(……あっ……)

麻美が、残業している時に、身分違いの恋をしていると話していたのは、この事だったんだ。
社長令嬢の麻美の相手が、売れないミュージシャンなのだから、当然親からは反対されているのだろう。

だから、麻美はあの時、どこか寂しげしてたんだ。あれは、きっと自分の恋が実るのか不安だったから……。  

あんなに心が氷になるほど、冷たくて不安だった、私の心は一気に安堵感に包まれる。

「すっげぇ、ほっとした顔すんのな」

颯が、クククッと笑うのをみて、私は顔を真っ赤にしながらも、嬉しくてたまらない。


ーーーー颯の隣に、これからも居ることができるなら、もうこれ以上何もいらないから。


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