23時のシンデレラ〜ベッドの上で初めての魔法をかけられて〜
「同い年だから、敬語なしで、麻美って呼んでね、美弥ちゃん」
(あ、そうなんだ)
麻美の笑顔は、なんだか猫に似ていてほっとする。先程、ツンケンとした実花子かららデスクを案内された時に、私の名前となぜか年齢まで披露されたのだ。
「ちょうど、先月、寿退社で営業アシスタント辞めちゃって募集してたから、美弥ちゃんが入ってくれて嬉しいよ」
そう、私は、颯に頼んで社内では、お試し婚約者のことは、内緒にしてもらっている。あくまで、応募中だった営業アシスタントに偶然、採用が決まったことにしてもらった。
「あ、美弥ちゃん、課長来たよ」
パソコンから顔を上げて、事務所扉の方を見れば、喧しかった事務所が、ものの数分で静かになる。
濃いめのグレーのスーツに、センスの良い、暖色系のギンガムチェックのネクタイを締めた、長身の男性が入ってきた。綺麗にセットされた黒髪の短髪に、模範的な二重瞼。
(あれ……?あの人が課長?)
「皆んな、おはよう。今日も一日宜しくお願いします」
そのまま、その男性は、私のデスクの斜め前に立った。
(あっ……)
私は、途端に男性の顔から、目が離せなくなる。
「皆んなに、いいお知らせです。今日から、我が企画営業第一課に配属になった綾乃美弥さんです」
「あ、綾乃美弥です。業務に慣れるまで、ご迷惑をお掛けしますが、ご指導ご鞭撻、どうぞ宜しくお願い致します」
90度でお辞儀した私に、大きな拍手が起こる。
(あ、そうなんだ)
麻美の笑顔は、なんだか猫に似ていてほっとする。先程、ツンケンとした実花子かららデスクを案内された時に、私の名前となぜか年齢まで披露されたのだ。
「ちょうど、先月、寿退社で営業アシスタント辞めちゃって募集してたから、美弥ちゃんが入ってくれて嬉しいよ」
そう、私は、颯に頼んで社内では、お試し婚約者のことは、内緒にしてもらっている。あくまで、応募中だった営業アシスタントに偶然、採用が決まったことにしてもらった。
「あ、美弥ちゃん、課長来たよ」
パソコンから顔を上げて、事務所扉の方を見れば、喧しかった事務所が、ものの数分で静かになる。
濃いめのグレーのスーツに、センスの良い、暖色系のギンガムチェックのネクタイを締めた、長身の男性が入ってきた。綺麗にセットされた黒髪の短髪に、模範的な二重瞼。
(あれ……?あの人が課長?)
「皆んな、おはよう。今日も一日宜しくお願いします」
そのまま、その男性は、私のデスクの斜め前に立った。
(あっ……)
私は、途端に男性の顔から、目が離せなくなる。
「皆んなに、いいお知らせです。今日から、我が企画営業第一課に配属になった綾乃美弥さんです」
「あ、綾乃美弥です。業務に慣れるまで、ご迷惑をお掛けしますが、ご指導ご鞭撻、どうぞ宜しくお願い致します」
90度でお辞儀した私に、大きな拍手が起こる。