23時のシンデレラ〜ベッドの上で初めての魔法をかけられて〜
ーーーープルルルッ

突然、美弥のデスクに置かれた内線電話が光りながら、音を鳴らしている。

「麻美ちゃん。これ……」

麻美が、表示されている『001』という相手の内線番号を見ながら驚いた。

「え!美弥ちゃん、これ、副社長からだよ、早く出なきゃだよっ」

(颯?!) 

「あ!分かったっ」

私は、慌てて受話器を取った。

『美弥?』

「えっ!」

(ちょ、ちょっと……会社で呼び捨て……)

受話器越しの颯の甘い声に、不自然なほどに顔が熱くなる。 

『聞いてる?』

「な、何でしょうか?」

『冷たいな、婚約者に内線かけちゃダメな訳?んなわけねぇよな、俺の勝手だし』

「いやっ、公私混……」

グループの皆の視線が、一瞬、こちらに向いたのが分かった。

そこまで言って自分で、口を塞いだ。

電話口の向こうでは、楽しそうな、颯の笑い声が聞こえてくる。
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