23時のシンデレラ〜ベッドの上で初めての魔法をかけられて〜
「や……颯……やめ、て……」

「これ、邪魔」 

颯は、お構いなしに、ふくらはぎから、ストッキングを破っていく。

身体は緊張から、もはや、指一本も動かない。心臓は跳ね上がり、呼吸もままならなくなってくる。  

「はや……て……」

「痛くしないから」

そう言って、颯の肩に担がれたまま、露わになった私の素足を眺めながら、私の足首の裏を、唇で触れた。

「あっ……」

勝手に体が跳ね上がったと共に、颯の『消毒』の意味を理解した。

「大丈夫?痛い?」

颯は、顔色一つ変える事なく、私の踵の上にできた、靴擦れの傷を舐めていた。

「だ……大丈夫……でも、もう……」

「やめないよ、俺」

同じようにして、もう片方のパンプスも脱がされて、颯は、同じようにして口付けていく。

舌を這わせながら、傷口をゆっくり吸い付くようにして、舐める颯が、妙に色っぽくて直視できない。

「も……もう……やめ、て……」

「美弥は、隙だらけなんだよ」

「え?」

「こうやって簡単に、手出しされるって、言ってんの」

颯に、触れられたところから、熱を帯びて全身が熱くなっていく。
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