23時のシンデレラ〜ベッドの上で初めての魔法をかけられて〜
「千歳くん、笑いすぎだよっ」

「成程ね、分かった。彼氏じゃないけど、彼氏っぽい奴がいるって事か……じゃあ今度飯誘うから、スマホ貸して」

「えぇっ!」

「はやく」

千歳のくしゃっとした笑顔と大きな掌を交互に見ながら、言われるがままに、スマホを渡すと、すぐにラインのお友達が追加される。

表示されたのは、『北沢千歳』。

「はい、美弥のも僕のスマホに登録したから。じゃあ、とりあえず研修は終わりにしよっか」

「え?終わり?まだ何も……」

「うん、美弥と話したかっただけだから」

悪戯っ子のように目を細めた千歳を、見上げながら、私の小さな胸は、少しだけ騒がしくなった。
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