23時のシンデレラ〜ベッドの上で初めての魔法をかけられて〜
「嘘っ、何で?!それも、一昨日の今日で、いきなり病欠って……」

「ナマモノで腹下して、ピーピーすぎて、トイレから出れそうもないって、北沢に言っといたから」 

「えぇっ?!もうちょっと、違う理由にしてくれてもいいのに……」

颯は、意地悪い顔をしながら、グラスのルイボスティーを飲み干す。

(よりによって、ピーピーって……恥ずかしい……千歳くんにそんな事を……)

「いいじゃん、美弥の本当の事は、俺だけが知ってればいいの」

明日の出勤を思うと、穴があったら、速攻で入りたい私を面白そうに眺めながら、颯が、にんまりと笑った。

「昨日、構ってやれなかったからな、どっか連れてってやるよ」

「え?……いいの?」  

「あぁ、何処でもどうぞ」

確かに、昨日は、水曜日の定休日にも関わらず、颯は、一日中ほとんど寝室の片隅のデスクでパソコンを叩きながら、頻繁にかかってくる電話で難しい話を繰り返していた。

私が知っている、いつもの颯のとは全然違って、こっそり寝室の扉を覗いては、真剣な眼差しに何度か見惚れてしまった。
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