23時のシンデレラ〜ベッドの上で初めての魔法をかけられて〜
「あ、いいんです。興味無いんで」

「本当は、ゲイとか?」

「って言ったらどうします?」

プールサイドから、上がってきたばかりの北沢は、俺の目の前に立ち、雫を落としながら、ニヤついて、俺を見下ろしている。

「何?もしかして、俺抱きたいの?」

「悪いけど、颯先輩だけは、願い下げですね」

「あっそ。てゆうかさー、お前さ、好きな女でも居んの?」

北沢が、大学時代、幾人かの女と付き合ってるのを見かけた事があるが、どの女ともさほど長続きはしなかった。

ただ、清純なタイプが好みなのか、決まって黒髪に、大きな瞳が特徴の、綺麗というより、可愛らしい女とばかり付き合っていた。

「え?」

「俺と違って、お前、根が真面目じゃん。付き合えば大事にして、別れる時も、ちゃんとしてから別れてるし、ただ長続きしないけどな」

特に深く考えた質問では、なかったが、北沢は、暫く考え込んでいた。
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