23時のシンデレラ〜ベッドの上で初めての魔法をかけられて〜
「えと……その、颯は、何て言ってたの?」
何故だか、千歳から詳しく聞いてはいけない気がした。でも、颯が、私の事を千歳に何て話したのか、聞きたい気持ちの方が、大きかった。
「今、美弥と同棲してるって、それも本当?」
「あ……うん。私、コンビニで働いてて、その時に……颯から一目惚れしたからって、声をかけられたの……。初めは、私なんか颯には釣り合わないと思ってて、でも……私……颯が……」
「美弥には、婚約者って、言ってるんだよね?」
千歳が、私の言葉を遮って、確認するように、私の瞳を捕らえる。
「え?」
さっきの実花子の言葉が頭をよぎる。
ーーーー颯には『忘れられない人』がいる。
「颯先輩には、婚約者が居るらしいから」
「……え?……」
「社長の知り合いのお嬢さんらしいけど、僕も詳しくは知らない。ただ、社長が、今ロス在住で、ロス支店に居るし、そのうち颯先輩も結婚したらロスに行くんじゃないかって噂だよ」
「嘘……」
颯には、忘れられない人と婚約者がいる。
どちらも知らなかった。暮らし始めて数日なのだから、知らない事が多いのは当然かもしれないけど、止まっていた涙は、再び、転がっていく。
さっきよりも、もっとたくさん、もっと早いスピードで、落っこちて、止まらなくなる。
「颯先輩……大学ん時から、女遊び激しいからさ……セックスさえできたらいいんだよ」
「でも颯は、本気だって……」
「颯先輩の常套句でしょ?今まで何人女の子変えたか、数え切れないし、大体1ヶ月も経てば、また違う女の子連れてるんだから」
私は、スカートの裾を、ぎゅっと握りしめていた。
「……美弥は悪くないから……」
千歳はそう言うと、また優しくハンカチで私の涙を掬った。
ーーーー颯にとって、やっぱり私なんて遊びだったんだろうか。じゃあ、どうして、昨日は、途中で抱くのをやめてくれたんだろうか。
無理矢理しようと思えば、出来たはずなのに、颯はそれをしなかった。優しく、慈しむように、抱きしめてくれた。
『美弥のこと本気だから』
でも、その言葉を本当に信じて良いんだろうか?
何故だか、千歳から詳しく聞いてはいけない気がした。でも、颯が、私の事を千歳に何て話したのか、聞きたい気持ちの方が、大きかった。
「今、美弥と同棲してるって、それも本当?」
「あ……うん。私、コンビニで働いてて、その時に……颯から一目惚れしたからって、声をかけられたの……。初めは、私なんか颯には釣り合わないと思ってて、でも……私……颯が……」
「美弥には、婚約者って、言ってるんだよね?」
千歳が、私の言葉を遮って、確認するように、私の瞳を捕らえる。
「え?」
さっきの実花子の言葉が頭をよぎる。
ーーーー颯には『忘れられない人』がいる。
「颯先輩には、婚約者が居るらしいから」
「……え?……」
「社長の知り合いのお嬢さんらしいけど、僕も詳しくは知らない。ただ、社長が、今ロス在住で、ロス支店に居るし、そのうち颯先輩も結婚したらロスに行くんじゃないかって噂だよ」
「嘘……」
颯には、忘れられない人と婚約者がいる。
どちらも知らなかった。暮らし始めて数日なのだから、知らない事が多いのは当然かもしれないけど、止まっていた涙は、再び、転がっていく。
さっきよりも、もっとたくさん、もっと早いスピードで、落っこちて、止まらなくなる。
「颯先輩……大学ん時から、女遊び激しいからさ……セックスさえできたらいいんだよ」
「でも颯は、本気だって……」
「颯先輩の常套句でしょ?今まで何人女の子変えたか、数え切れないし、大体1ヶ月も経てば、また違う女の子連れてるんだから」
私は、スカートの裾を、ぎゅっと握りしめていた。
「……美弥は悪くないから……」
千歳はそう言うと、また優しくハンカチで私の涙を掬った。
ーーーー颯にとって、やっぱり私なんて遊びだったんだろうか。じゃあ、どうして、昨日は、途中で抱くのをやめてくれたんだろうか。
無理矢理しようと思えば、出来たはずなのに、颯はそれをしなかった。優しく、慈しむように、抱きしめてくれた。
『美弥のこと本気だから』
でも、その言葉を本当に信じて良いんだろうか?