23時のシンデレラ〜ベッドの上で初めての魔法をかけられて〜
「美弥」
千歳の両腕が、ふわりと私を包み込んだ。
颯とは違う、昔から知っている安心する匂いがする。
「僕が、美弥の側に居るから」
甘いキスも優しく抱きしめてくれたのも、少年みたいに無邪気な笑顔も、指先を絡めて繋いだ温もりも、ただ、何もかもが、初めてだった私が、物珍しいだけだったのかもしれない。
「千歳、くん……私……ひっく……」
「泣かなくても、大丈夫だから」
ーーーー途端に、颯がわからなくなる。
昨日の夜、抱きしめ合って眠ったばかりなのに。もうどうしようもなく、颯が好きで堪らないのに。
そっと、千歳の大きな掌が、私の頬に触れて持ち上げる。
「颯先輩より、僕の方が、美弥の事、大切にできるよ」
真剣な千歳の眼差しに、言葉が出てこない。
心臓が少しずつ速くなる。千歳の顔が、ゆっくり近づいてきて、身体が固まってしまった私は咄嗟に目をぎゅっと瞑った。
それと同時に、首元が、チクンと熱を帯びる。
「千歳……くん……?」
私の首元から、ゆっくり唇を離すと、千歳が優しく微笑んだ。小さい頃から、変わらない、優しくて、ほっとする笑顔。
「美弥、僕のことも考えてみてよ。ゆっくりでいいから」
千歳は、私から、するりと手を離すと、ドアノブに手をかけた。
「先に戻るね、一緒に戻ってもいいけど、それ、貼ってからの方がいいから」
千歳が指を指した、長机の上には、絆創膏が2枚置いてあった。
千歳の両腕が、ふわりと私を包み込んだ。
颯とは違う、昔から知っている安心する匂いがする。
「僕が、美弥の側に居るから」
甘いキスも優しく抱きしめてくれたのも、少年みたいに無邪気な笑顔も、指先を絡めて繋いだ温もりも、ただ、何もかもが、初めてだった私が、物珍しいだけだったのかもしれない。
「千歳、くん……私……ひっく……」
「泣かなくても、大丈夫だから」
ーーーー途端に、颯がわからなくなる。
昨日の夜、抱きしめ合って眠ったばかりなのに。もうどうしようもなく、颯が好きで堪らないのに。
そっと、千歳の大きな掌が、私の頬に触れて持ち上げる。
「颯先輩より、僕の方が、美弥の事、大切にできるよ」
真剣な千歳の眼差しに、言葉が出てこない。
心臓が少しずつ速くなる。千歳の顔が、ゆっくり近づいてきて、身体が固まってしまった私は咄嗟に目をぎゅっと瞑った。
それと同時に、首元が、チクンと熱を帯びる。
「千歳……くん……?」
私の首元から、ゆっくり唇を離すと、千歳が優しく微笑んだ。小さい頃から、変わらない、優しくて、ほっとする笑顔。
「美弥、僕のことも考えてみてよ。ゆっくりでいいから」
千歳は、私から、するりと手を離すと、ドアノブに手をかけた。
「先に戻るね、一緒に戻ってもいいけど、それ、貼ってからの方がいいから」
千歳が指を指した、長机の上には、絆創膏が2枚置いてあった。