溺れるくらいの恋を…君に
「何時になるかわかんないしさ!
大丈夫。
水瀬の女を傷つけたりしないから」

「あ、いや…」
(ど、どうしよう…
彼氏以外の男の人と二人でカフェっていいの?
あ、いやいや、別にお互い下心があるとかじゃないし…
山城さんは、水瀬くんの友達だし…)

「フッ…アハハハー!!」
急に大笑いしだした、冬臣。

「え?山城…さん…?」

「わかりやすいなぁーと思って!」
「え?」

「水瀬以外の男と二人でカフェに行っていいの?」
「え……」

「…………って思ってるでしょ?」
「あ…」

「顔に書いてある!」

(バ、バレてる…)
目尻の涙を拭いながら言う冬臣に、百合愛は恥ずかしそうに視線を逸らした。



「━━━━━━何にする?」
「あ、こ、コーヒーで…」
結局、冬臣と会社近くのカフェに来た百合愛。
緊張気味だ。

「そんな緊張しなくてもいいよ?
俺、何もしないし」
「あ、いや、そんなつもりは……
すみません…男の人に免疫がないといいますか…
水瀬くんに出逢うまで、色々とあったので……」

「そっか!」

「あ、あの…」
「ん?」

「変なこと、聞いてもいいですか?」

「うん、どうぞ!」

「男の人って、その…/////」
「ん?」


「せ、せ、セックスレスでも生きていけるもんですか?」


「ブーーーーーッ!!!?」
唐突な質問に、冬臣は飲んでいたコーヒーを噴き出す。
「わわわ…だ、大丈夫ですか!!?」
百合愛は慌てて、ナフキンを出す。

「ご、ごめん…
てか!百合愛ちゃん、ぶっ込み過ぎ…!!」
口元やテーブルを拭きながら言う。

「ごめん…なさい……」

「………水瀬と身体の相性合わないってこと?」

「まさか!
ただ、どうしても元彼のことが蘇っちゃって……」

「…………いいじゃん!蘇っても」
「え?」



「俺なら━━━その不安ごと上書きして、安心に塗り替える」

冬臣は、真剣な眼差しで百合愛を見据えていた。
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