green mist ~あなただから~
立ち上がったのはいいものの、一体何と言えばいいのだろか?
まずは、偶然だねと驚いて、誰と来ているの?と聞いて……頭の中で、わざとらしくないようセリフを整理しながら歩いたのだが……
不意に、トイレの前で、天井を見上げて立つ彼女が表れた。
「そろそろ、帰りましょう」
気付けば俺は、彼女の横に並んで当たり前のように言っていた。さっきまで考えていた段取りなど、吹っ飛んでしまっていた。
勿論、突然現れたおじさんに、そんな事を言われたら困惑するのは当然だ。それでも、追い打ちをかけるように言った。
「おひらきのようですし、帰りましょう? それとも、彼らとカラオケ行きますか?」
言ってしまった後になって、断られたらどうするんだと急に不安になってきた。
でも、彼女は、首を大きく横に振った。
その姿に、どれだけ安堵したか……
それでもまだ彼女は、どうやって断ればいいと悩んでいる。
そんなもん、嫌なら嫌とはっきり言えばいいと言いたいところを、穏やかに悟ように言った。俺なりに頑張ったつもりだ。
それなのに、次から次へと腹立たしい事が怒る。
やっと彼女が断ったというのに、腕を掴んで引き留める男が居る。たまらずに、彼女の腕を奪い取った。
「すみません。急用が出来たので、彼女を迎えにきました。帰らせて頂きますね」
彼女の腕を掴んでいた男を睨んだ。俺はお前とは違う。
やっと、彼女を連れ出す事が出来ると息をついたのに……
彼女は足を止めた。今度は何だ?
「お連れの方じゃ?」
やばい、忘れていた。矢沢が、こっちを見てニコニコと手を振っている。
「いいえ」
そう言って店を出た。彼女を連れてテーブルに戻ったら、面倒くさい事になりそうだ。矢沢には後で文句を言われるだろうが、まあいい。
まずは、偶然だねと驚いて、誰と来ているの?と聞いて……頭の中で、わざとらしくないようセリフを整理しながら歩いたのだが……
不意に、トイレの前で、天井を見上げて立つ彼女が表れた。
「そろそろ、帰りましょう」
気付けば俺は、彼女の横に並んで当たり前のように言っていた。さっきまで考えていた段取りなど、吹っ飛んでしまっていた。
勿論、突然現れたおじさんに、そんな事を言われたら困惑するのは当然だ。それでも、追い打ちをかけるように言った。
「おひらきのようですし、帰りましょう? それとも、彼らとカラオケ行きますか?」
言ってしまった後になって、断られたらどうするんだと急に不安になってきた。
でも、彼女は、首を大きく横に振った。
その姿に、どれだけ安堵したか……
それでもまだ彼女は、どうやって断ればいいと悩んでいる。
そんなもん、嫌なら嫌とはっきり言えばいいと言いたいところを、穏やかに悟ように言った。俺なりに頑張ったつもりだ。
それなのに、次から次へと腹立たしい事が怒る。
やっと彼女が断ったというのに、腕を掴んで引き留める男が居る。たまらずに、彼女の腕を奪い取った。
「すみません。急用が出来たので、彼女を迎えにきました。帰らせて頂きますね」
彼女の腕を掴んでいた男を睨んだ。俺はお前とは違う。
やっと、彼女を連れ出す事が出来ると息をついたのに……
彼女は足を止めた。今度は何だ?
「お連れの方じゃ?」
やばい、忘れていた。矢沢が、こっちを見てニコニコと手を振っている。
「いいえ」
そう言って店を出た。彼女を連れてテーブルに戻ったら、面倒くさい事になりそうだ。矢沢には後で文句を言われるだろうが、まあいい。