green mist ~あなただから~
慌てて彼のもとに走り寄ったが、彼は意識を失ったままだ。何が起きたのか分からない。
病院の処置室の前に立つ。どうしよう。とにかく誰かに連絡しなくては……
彼の名刺にあった、弁護士事務所に電話した。休日だが、誰か居るだろうか?
「はい。時川法律事務所です」
ああ、良かった…… スマホの向こうの声にホッとする。
「あの…… 私、水野といいます。時川さんが倒れて、今病院にいます」
焦ってしまって、上手く伝える事が出来ているかわからない。
「もしかして、真央の彼女かな?」
男の人の声だ。なぜ、そんな事を知っているのか分からないが、今はとにかく彼の状況を伝えなければならない。
「あっ。はい」
「すぐに行くから、病院の場所を教えてくれる?」
「はい」
医師の話によると、過労で倒れたらしく、二、三日休めば大丈夫との事だ。
安堵はしたが、病室のベッドで横になる、彼の姿に胸が痛い。
病室のドアがノックされた。
「はい」
彼と同じくらいの年の男性が入ってきた。
「真央の奴、無理したんだろ」
彼の眠る姿を見て言った男性の顔を見て思いだした。
「あっ」
「やっぱり、あの時の子だね」
合コンをした居酒屋で、彼と私に手を振っていた男性だった。彼は、知らない人だと言っていたのに、病院まで飛んできてくれる人じゃないですか。
「水野香音と申します」
「俺は、矢沢智樹と申します。真央の大学の同期。今日は、たまたま用事があって事務所にいたんだ。びっくりしたでしょ?」
「はい…… こんなになるまで無理していたなんて。もっと早く、休むように言えばよかった……」
「そう? 倒れなきゃ休まないしね。水野さんがいる時に倒れたから、病院まで来れたんだしさ、君が気にする事はないよ」
そんな事を言われたって、胸の内は収まらない。
「うーんっ……」
彼の頭が動いた。
病院の処置室の前に立つ。どうしよう。とにかく誰かに連絡しなくては……
彼の名刺にあった、弁護士事務所に電話した。休日だが、誰か居るだろうか?
「はい。時川法律事務所です」
ああ、良かった…… スマホの向こうの声にホッとする。
「あの…… 私、水野といいます。時川さんが倒れて、今病院にいます」
焦ってしまって、上手く伝える事が出来ているかわからない。
「もしかして、真央の彼女かな?」
男の人の声だ。なぜ、そんな事を知っているのか分からないが、今はとにかく彼の状況を伝えなければならない。
「あっ。はい」
「すぐに行くから、病院の場所を教えてくれる?」
「はい」
医師の話によると、過労で倒れたらしく、二、三日休めば大丈夫との事だ。
安堵はしたが、病室のベッドで横になる、彼の姿に胸が痛い。
病室のドアがノックされた。
「はい」
彼と同じくらいの年の男性が入ってきた。
「真央の奴、無理したんだろ」
彼の眠る姿を見て言った男性の顔を見て思いだした。
「あっ」
「やっぱり、あの時の子だね」
合コンをした居酒屋で、彼と私に手を振っていた男性だった。彼は、知らない人だと言っていたのに、病院まで飛んできてくれる人じゃないですか。
「水野香音と申します」
「俺は、矢沢智樹と申します。真央の大学の同期。今日は、たまたま用事があって事務所にいたんだ。びっくりしたでしょ?」
「はい…… こんなになるまで無理していたなんて。もっと早く、休むように言えばよかった……」
「そう? 倒れなきゃ休まないしね。水野さんがいる時に倒れたから、病院まで来れたんだしさ、君が気にする事はないよ」
そんな事を言われたって、胸の内は収まらない。
「うーんっ……」
彼の頭が動いた。