green mist ~あなただから~
数日後、彼は仕事に復帰しはじめた。徐々になんて言っても、仕事を始めればいつもの動きに戻ってしまった。すぐに、復活してしまう彼の回復力にも驚かされる。
私も、いつも通りに観葉植物の管理にまわる。今日は、ホテルのロビーの植物の見回りだ。裏口から、鞄をさげてホテルの中に入った。バランスよく置かれている植物達を見てまわる。
レストランの入り口にある、大きなガジェマロの葉に霧吹きをかけた。
植物からはしない、甘い香りが鼻をムズムズさせる。顔を上げた瞬間、宮野さんがレストランへの中へと入る姿が見えた。私には気付かなかったようだ。
声をかけるつもりなどないが、なんとなく、宮野さんの姿を目で追った。
えっ?
宮野さんが座ったテーブルの向いには、彼が座っていた。仕事の打ち合わせとかなのだろうか? でも、なぜホテルのレストランで?
「あら、水野さんじゃない? こちらでお仕事されていたのね……」
後ろからの声に、はっとして振り向いた。
「あっ。お母様……」
慌てて下げた頭で考える。何故、ここに母が?
「もう、真央も宮野さんも来ているみたいね。お見合いなんて、真央は来ないかと思ったけど、ちゃんと来ているじゃない。やっぱり、宮野さんとは気が合うのかしらね。あっ、ごめんなさいね」
母は、笑みを浮かべて私の前を通りすぎて行った。
えっ?
お見合いってどういう事? それだけは嫌だって言ったのに。
ぼーっと彼の姿を見る事しか出来なかった。
テーブルについ母が、何かを話すと、彼が私の方に顔を向けた。
あっ!
目が合ってしまった。
レストランの外から、仕事着でぼーっと突っ立っている自分の姿が情けなくなった。
慌てて、鞄を抱えると裏口へと走った。
ドアにかけた手を、後ろからガシッと掴まれた。
私も、いつも通りに観葉植物の管理にまわる。今日は、ホテルのロビーの植物の見回りだ。裏口から、鞄をさげてホテルの中に入った。バランスよく置かれている植物達を見てまわる。
レストランの入り口にある、大きなガジェマロの葉に霧吹きをかけた。
植物からはしない、甘い香りが鼻をムズムズさせる。顔を上げた瞬間、宮野さんがレストランへの中へと入る姿が見えた。私には気付かなかったようだ。
声をかけるつもりなどないが、なんとなく、宮野さんの姿を目で追った。
えっ?
宮野さんが座ったテーブルの向いには、彼が座っていた。仕事の打ち合わせとかなのだろうか? でも、なぜホテルのレストランで?
「あら、水野さんじゃない? こちらでお仕事されていたのね……」
後ろからの声に、はっとして振り向いた。
「あっ。お母様……」
慌てて下げた頭で考える。何故、ここに母が?
「もう、真央も宮野さんも来ているみたいね。お見合いなんて、真央は来ないかと思ったけど、ちゃんと来ているじゃない。やっぱり、宮野さんとは気が合うのかしらね。あっ、ごめんなさいね」
母は、笑みを浮かべて私の前を通りすぎて行った。
えっ?
お見合いってどういう事? それだけは嫌だって言ったのに。
ぼーっと彼の姿を見る事しか出来なかった。
テーブルについ母が、何かを話すと、彼が私の方に顔を向けた。
あっ!
目が合ってしまった。
レストランの外から、仕事着でぼーっと突っ立っている自分の姿が情けなくなった。
慌てて、鞄を抱えると裏口へと走った。
ドアにかけた手を、後ろからガシッと掴まれた。