green mist ~あなただから~
「真央、ちょっといいかしら?」
代表である母に、呼び止められた。
「ああ」
代表の部屋のソファーに座った。綺麗に整頓されているが、あまり居心地のよい部屋ではない。
「あなたの同期の宮野さんのお父様が経営する会社の件は知っているわよね?」
「勿論だ」
宮野社長は、俺が弁護士になったばかりの頃、弁護した案件でお世話になった。あの時、社長に助けられなければ、今、こうして弁護士を続けようと思わなかったかもしれない。
「うちで引き受けようと思うの……」
「代表の引き受けそうな大手企業の案件だからな。でも、かなり難しいんじゃないか?」
「確かにね。でも、不可解な点がいくつかあるのよ。何か裏がありそうな匂いがする。真実はきちんと明らかにしなくては」
「はあ…… 勝てそうなのか?」
俺も、宮野社長の力になれるのなら、この案件は受けたい。いや、力になるべきだと思う。
「ええ」
母は、大きく頷いた。弁護士の目が、やれると語っている。こうやって、母は弁護士を続けてきた。その力は十分に理解しているが……
「それにね。この件が片付いたら、宮野社長がお嬢さんと真央の結婚しをすすめたらどうかとおっしゃるのよ。 弁護士同士なら、理解しあえるだろうしって。いいお話しじゃない?」
母の顔は、すでに弁護士の目をしていなかった。ただの、面倒な母親の目だ。社長が言の提案ではなく、母が持ちかかてた話だと想像はつく。
「そんな裏があるなら、この話は、矢沢に頼んでくれよ」
「それは無理よ、矢沢くんには、他の案件頼んであるんだから」
「とにかく、宮野社長と話をしてみて。弁護士の仕事を舐めたらだめよ!」
「言われなくても分かっている。だが、仕事とプライベートを絡ませないでくれ! それと、母さん、香音に余計な事を言っただろ?」
「余計な事かしら? 大事な話をしたつもりよ。香音さん若くて可愛らしいし、これからいくらでもよい出会いがあるでしょ。あなたに拘る必要なんてないじゃない?」
「拘る? 俺が香音じゃなきゃダメなんだ。とにかく、もう香音とはかかわらないでくれ」
「それは、あなた次第じゃなくて……」
母と話していても、問題点がズレていくだけだ。
代表である母に、呼び止められた。
「ああ」
代表の部屋のソファーに座った。綺麗に整頓されているが、あまり居心地のよい部屋ではない。
「あなたの同期の宮野さんのお父様が経営する会社の件は知っているわよね?」
「勿論だ」
宮野社長は、俺が弁護士になったばかりの頃、弁護した案件でお世話になった。あの時、社長に助けられなければ、今、こうして弁護士を続けようと思わなかったかもしれない。
「うちで引き受けようと思うの……」
「代表の引き受けそうな大手企業の案件だからな。でも、かなり難しいんじゃないか?」
「確かにね。でも、不可解な点がいくつかあるのよ。何か裏がありそうな匂いがする。真実はきちんと明らかにしなくては」
「はあ…… 勝てそうなのか?」
俺も、宮野社長の力になれるのなら、この案件は受けたい。いや、力になるべきだと思う。
「ええ」
母は、大きく頷いた。弁護士の目が、やれると語っている。こうやって、母は弁護士を続けてきた。その力は十分に理解しているが……
「それにね。この件が片付いたら、宮野社長がお嬢さんと真央の結婚しをすすめたらどうかとおっしゃるのよ。 弁護士同士なら、理解しあえるだろうしって。いいお話しじゃない?」
母の顔は、すでに弁護士の目をしていなかった。ただの、面倒な母親の目だ。社長が言の提案ではなく、母が持ちかかてた話だと想像はつく。
「そんな裏があるなら、この話は、矢沢に頼んでくれよ」
「それは無理よ、矢沢くんには、他の案件頼んであるんだから」
「とにかく、宮野社長と話をしてみて。弁護士の仕事を舐めたらだめよ!」
「言われなくても分かっている。だが、仕事とプライベートを絡ませないでくれ! それと、母さん、香音に余計な事を言っただろ?」
「余計な事かしら? 大事な話をしたつもりよ。香音さん若くて可愛らしいし、これからいくらでもよい出会いがあるでしょ。あなたに拘る必要なんてないじゃない?」
「拘る? 俺が香音じゃなきゃダメなんだ。とにかく、もう香音とはかかわらないでくれ」
「それは、あなた次第じゃなくて……」
母と話していても、問題点がズレていくだけだ。