冷徹冷酷な極上イケメンは幼なじみを甘く激しく溺愛したい。

「あれ、終わったの?」



リビングでテレビを見ながら待っていると後ろから伊織に抱きつかれた。背中から感じる温もりにドキドキしながら、なるべく平静を装う。



「うん。なぁ、空音。今日は何の日かわかる?」


「今日?特に何も無い日だと思うけど……」



突然どうしたんだろう。


後ろから抱きつかれているので伊織の顔は分からない。何を考えて言っているんだろう……。


今日ってなんかあったっけ?



「やっぱり忘れてる……」


「ん?」



くるっと私を向き合わせると真剣な目で私を見ている。


ードキッ。



「今日……8月20日は……空音の16歳の誕生日だろ?」


「誕生日……あー!今日だ!」



誕生日!


すっかり忘れてた!最近はいろいろありすぎて自分の誕生日なんてすっかり抜けてたよ。伊織、覚えててくれたんだ。




「……空音、いろいろ忘れすぎ。だから俺、空音とふたりきりにしてって頼んだのに」
< 225 / 227 >

この作品をシェア

pagetop